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2007.08.01

ウイルスにも知的財産権があると主張

 そのうちスパムや騙りやデマ流しても知的財産を主張できる素敵な世界が来るのでしょうか。スパムをアホほど出してブロックする機能を提供したグーグルさまに巨額訴訟とか、アンチウイルスソフトを開発したメーカーが自作ウイルスに対抗したら巨額訴訟とか、歴史に残る馬鹿裁判が近日中に発生しそうな気がします(笑)。


 検体の提供で知的財産権を認めてほしいという主張は、別にウイルスに限らず原生生物の有用遺伝子発見による利益はそれの発見者(たいていはジーンハンターって欧米企業とかが組織しまくってるはず)にしか還元されず、もともと土着の人たちは何の恩恵にも預かることができないというジレンマもあったように記憶しているので、インドネシアの言い分にもきちんと耳を傾けたほうがいいようには思いますね。


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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070801-00000906-san-int


鳥インフルのウイルスにも知財権? インドネシアの主張に困惑
8月1日10時4分配信 産経新聞


 新型インフルエンザのワクチン開発をめぐり、インドネシアなど途上国側が提供したウイルスに「知的財産権」を認めてほしいと主張、ワクチンを研究・開発している先進国側に困惑が広がっている。7月31日からシンガポールで始まった“医薬品の南北問題”を討議する世界保健機関(WHO)の専門家会議の行方次第では、インドネシアがWHOへのウイルスの検体提供を再び拒む事態が懸念されている。
 鳥インフルエンザの人への感染が最多のインドネシアは今年2月、「検体を提供しながら開発されたワクチンを高く購入させられるのは不公平」と、提供を中止。5月のWHO総会でワクチンを公平に供給する体制を構築することを確認したことから、提供を一時再開したが、その後、ストップしている。
 生物資源の豊富なブラジルなど途上国は、欧米の製薬会社がその資源を利用して開発した医薬品で得た利益を還元しないことに以前から不満を持っており、インドネシアもそうした不満を背景に、“資源”の一つとしてウイルスの知的財産権を主張しているようだ。今回の会議の前に、インドなど他の途上国にも共闘を呼びかけたという。
 ワクチンの製造には元になるウイルスが必要だが、米国など先進国は「ウイルス自体ではなく、加工された情報に価値がある」として知的財産権などは認めない立場だ。仮に認めた場合、企業はロイヤルティーを支払わねばならなくなる可能性がある。
 WHO関係者は「公平にワクチンが行き渡るようにする重要性は認識しているが、ウイルス自体に知的財産権を認めるかどうかの対立は深く、会議は紛糾しそうだ」と話している。(杉浦美香)


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Comments

ゴルゴ13で結構見る禍根ですね。
素材が結局ご当地作物だったりするから、買い叩かれるようになるというラインが多いと聞いたことがあるのですが…どうなんでしょうか?

知的財産権を主張するという事は、
鳥インフルエンザウィルスはインドネシアが国家として開発した
生物兵器ということなのでしょうか。

 馬鹿な原住民風情がって侮りまくって搾り取るからダメなんでしょ。ご当地の人には商品3割引くらいで卸してあげれば問題も起きないんと違うん? 実際のところ、どんだけボッたくっとるん?

そしてインドネシアに検体臨床ビジネスが花開き、国民総罹患になるというオチ。

権利なん所有権から肩たたき券に至るまで単に「そう決めた」だけの線でしかないからな。
金に目がくらんで口から泡吹いてる赤ら顔の白人が「俺のだ!今俺が決めた!」ってそこらじゅうのものにブーブー唾を飛ばしてたから真似されただけだろ。ブーメランそのままだわな。
揉めた場合の解決方法は最終的には拳骨なのも乱世の北斗神拳に同じく。

合衆国が出るまでも無く適当なファンドがインドネシアに軍事侵攻すれば即解決だろ。
ウィルスの著作権どころか生存権まで自由に頂けるって寸法だ。
弱い奴が悪いんだろ?違うの?

そんじゃインドネシアに対してはワクチンの知財権を法外に主張すればいいじゃない

反独占知財圏を作って「自分のルール」によってコピーしまくる一方で知財を生む研究対象に「相手のルール」に従って対価を要求するのがダブルの効き目なんじゃないかと。

要は権利のような相互利益の確信の下にこそ成立するルールを不用意に仲間内以外で行使するガイジンはちょっとは空気を読んで鍋の肉を取れと。

>杉浦美香
>杉浦美香
>杉浦美香

 見たこと無いけど勝手に萌える会いまさっき所属。がんばれ。

そんなことよりガイエルが1イニング2死球ですよ。

スモーは守備範囲外スか

ハリー大尉?

コンピューターウィルスの話かと思ったのに
そっちかよ

各地で無断コピーが流行らぬよう排他的独占をお願いしたい。

ていうか人ゲノム解析して特許出願した某先進国ベンチャーの立場は…

その却下理由知ってれば大騒ぎすることないだろうし、途上国だからどうのこうのではないというのも分かるだろうし。

俺たちにもヒトゲノムの知的財産権があるはずだ!

>その却下理由知ってれば大騒ぎすることないだろうし、途上国だからどうのこうのではないというのも分かるだろうし。

それだけじゃないんだけどね。
まあいいけど。

マジレスですが、土着生物の遺伝資源に対するその国の主権的な権利は、生物多様性条約によって認められていますよ。アメリカは批准していませんが。インドネシアはもともと遺伝資源ビジネスに熱心な国です。

この記事の論点は、広範に拡散しているウイルスを土着生物と見なせるかどうかでは? あるいは、利益還元比率のネゴシエートを冷やかしているのか?

利益還元モデルはどうせ迂路を残したままにするんでしょうけどね(既得権どうすんだよって話で)。

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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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