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2007.07.29

唐沢俊一氏の盗用問題が意外な方向に発展している件について

 おととい、漫棚通信ブログを読んでいたところ、唐沢俊一氏の盗用問題についての交渉が何故か決裂していることが書かれていて驚きを禁じ得ませんでした。


http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_604f.html


 「大いに参考にして」「大変似通った文章で表現」であると唐沢氏当人が認めている以上、ある程度の大人の対応の結果として早々に幕引きするのかなあと思っていたら不思議な展開もあるものです。恥ずかしながら漫棚通信氏は良く知らなかったんですが、交渉の経緯を見るにそんな常軌を逸した対応をしているようにも見えず、せいぜい幻冬舎側からすれば「ネットに書くなよ…」ぐらいのとほほ感が漂うぐらいのものであります。


 若干コメント欄が焦げ臭いのは致し方のないことですが、ここに町山智浩氏が参戦。いい湯加減になっております。もっとも、コメント欄も立場ははっきりしているものの内容自体は穏当なもので、町山氏も正論を述べていて何の問題も感じません。


http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20070728


 発端の「唐沢俊一氏が盗用をした(らしい)」ということだけが微妙な行動で、それ以外は各人各プレイヤーが立場に基づいた正論を述べ何一つ瑕疵も問題もないのに、発端の行動についての是非だけが残っていつまでもネット上で燻っているあたり、だんだん芸術性を帯びてまいりました。


 ついでに、本件についてはどーもそういう「界隈」で本件についての見解をネットに書くか書かないかの「踏み絵」のような状態になっているようでありまして、詳しいことは良く知らないまでも、何かごちゃごちゃしてます。


 たぶん、町山氏指摘の通り「とにかく、唐沢はバレた時点でさっと盗用を認めて、自分の責任で回収などの後始末をすれば、これほどみっともないことにはならなかったはず」というのに加えて、同じテーマで新書で五冊六冊出す方法論でやろうとして引くに引けなくなって、掛け金が上がってしまったため勝負から降りられない唐沢俊一氏に、現状で誰一人まともな人が助け舟を出していない状況について鑑賞するべきなのかとさえ思います。町山氏は自身が熱くなってるととんでもないことをやるが、他人の揉め事だと驚くほど正確で説得力のある議論を展開するあたり小寺球審みたいです。


 このあたり、問題の所在がどうというより、論評する人間の立ち位置が明確に現れるもんだなあと改めて感心しましたが、本件についてはあくまで感想であって特にこれといった提言もオチもありませんので、引き続き本件ネタをお楽しみください。


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Comments

>>小寺球審みたいです
噴いたwww

>町山氏は自身が熱くなってるととんでもないことをやるが、
何やらかしましたっけ?
ラジオで細○数子を元ヤ○ザの女と言っちゃった事くらいしか知りませんが、
他にも何かやっちゃってる?

盗用されたという文章がそもそも漫棚氏の創作じゃなくて他人の作品のあらすじ紹介だからねえ。まあスルーするのが大人の対応じゃないの。あえて取り上げるのは唐沢氏に対して含むところがある人でしょ。隊長とか。

>他にも何かやっちゃってる?

ブッシュ再選の時とかイラク米兵グロ画像とかホテル・ルワンダパンフレットとかの炎上っぷりのことじゃないでしょうか。
町山さんは自分が当事者となったときは歩くネタ宝庫ですよね。「燃料を仕込んでるつもりでいるけどその燃料の中身を分かってない、天然の策士」と評した人もいます。

隊長なら唐沢のライター塾に来てたよ
別に不仲というより面白がってるだけだろうと思う

スルーが大人の対応だとしても厨房度の高い町山氏やら切り込み隊長氏やらはネタとして愛でるだろうな
ただし、町山氏はマジ切れ芸で切り込み氏は洞察芸という違いがあるだろうけどさ

他人の作品のあらすじ紹介でも一度は謝罪した盗作なんだから、さっさと処理すればいいのにね。

唐沢本って売れてるの?

いまいち良く分かんないのが、いわゆる唐沢信者って実在すんのかってこと。
イベント行ってもそんな人数集まらないみたいだったし、ネットで支持者が熱く語るブログなんてのも見当たらない。
いるところにはいるんだろうけど、ほんと不思議。
町山は久しぶりに見たって感じ。

なんで漫棚みたいなところから文章まるまる持ってきちゃったんだろ
ばれたら騒がれるに決まっているだろうに

アシスタントとか弟子とかが下手打ったんじゃねーの。
さすがに本人が直接コピペってくるってことは無いと思うがw

町山氏の切れ芸といえばやはりキネ旬編集部パイ投げ襲撃事件でしょう。

日垣隆もやっちゃったみたいだね。幻冬舎って。。。

>盗用されたという文章がそもそも漫棚氏の創作じゃなくて
>他人の作品のあらすじ紹介だからねえ。

あらすじだけだったら、そりゃ誰も問題にしないはずだけどねえ。

http://www.jarchive.org/temp/copyright2.html

ちなみに村崎百郎のブログにみんな余り触れてないのが
気になるのでここにリンク貼っとく。

村崎百郎 —大本営発狂 電波妄想戦記—
http://data-house.oc.to/users/100/diary/history.html

>今回の「某件」とやらは、誰が見ても120%全面的に唐沢俊一側に
>非があると思うし、全面的に謝罪するのが筋だろう。
>対談でもそのことをくどいくらいに明確に発言し、
>他の事件を語る時と同じように容赦なくクソミソに唐沢氏を非難した。

唐沢信者というのがいたのではなく、唐沢俊一的な立場で上から目線で他人を小馬鹿にしたい人たちがいた気配がする。

>村崎百郎ブログ

こっちじゃ正反対のこと言ってますよ。
http://www.shakaihakun.com/data/vol066/main05.html

 東洋の神秘ですか?

>「そいつが稼いだの見て真に受けて後追いして見事潰れる派」

 要するに俊一たんは一人上手ってことで宜しいの?

たしかに本のなかのあらすじ紹介数行が一致するだけで盗作だというのは言いすぎかもしれんな。
ブロガーがこういうこと書くと作家側としても腹が立つだろうし。
唐沢俊一側が負けるとしてもこれはちゃんと裁判所で勝負すべきだろう。

村崎日記冒頭
すったもんだの第三者による検閲のあげく、遅れに送れた上に諸般の事情とやらで一部不掲載になった社会派対談の今月号が、ようやく明日あたり更新予定らしいが、そういう配慮のし過ぎとしか思えない、くだらねえ外圧に関して、個人的にだんだん腹が立ってきたので、ここに対談で削除されたオレの基本的な立場と態度を、社会正義とは全く無縁な「鬼畜言論人」として明確に表明しておく。

ヨモスエさん、どうも会社側から圧力がかかっているのでしょうがなく個人で本音を発言してるようですよ。
唐沢さんらしくない対応をしすぎているなと思いましたが、やはりこの弁護士さん主導の動きだったんでしょうか。私はその方面暗いのでわかりませんけど。

>あらすじ紹介数行が一致

「数行」。
そこら中でそのデマを書き込んでますね貴方様。
すぐ上に
http://www.jarchive.org/temp/copyright2.html
が書かれている事に気がつかないほど、あせっていますか?


an-shidaさん
「唐沢批判が削除された」が真実という保証はどこにもないですよ~。そして「社会派くん」での暴言は実在してますよ~。

>ヨモスエ

本来ならなるべき唐沢大炎上の流れにならず
隊長のいう「踏み絵」状態になってるのは
結局こういう気持ち悪い人が叩いてるからなんだろうなと思う

>本来ならなるべき唐沢大炎上の流れにならず

本人に直接コメントが届く場所がないから表面上は炎上
していないだけで十分燃えていると思うがw
新潮もわざわざ「ネットイナゴ事件」として取り上げているしw

はてなブックマーク - 漫棚通信ブログ版: これは盗作とちゃうんかいっ・決裂篇 http://b.hatena.ne.jp/entry/http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_604f.html

はてなブックマーク - タグ 唐沢俊一 http://b.hatena.ne.jp/t/%E5%94%90%E6%B2%A2%E4%BF%8A%E4%B8%80

2ch検索: [唐沢俊一] http://find.2ch.net/?STR=%C5%E2%C2%F4%BD%D3%B0%EC

ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記 - 泥棒が被害者を「俺が盗んだことをバラしたら訴えるぞ」と脅す http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20070728

本件の問題点をわかってないアホがいるな。
あれが盗作ならネットは盗作だらけになっちゃうんだぜ。

「これは盗作とちゃうんかいっ」
このタイトルだけで充分誹謗中傷なわけでして。
盛り上げて落とす。やつらわかっててやってんだよ。
裁判にゴー。

ネットイナゴの人って
こういう風にリンクをずらずらをコピペして
誰かわざわざ踏むとでも思ってるのかなあ・・・

なんか論点がずれたまま被害者をたたいてる人がいるような。

ネタとして本に取り上げるなら引用元を明記して文章も
自分で加工すれば何の問題も無かったのにそれをせず、
あまつさえコピペを指摘されて居直ってるのが最大の問題なわけで。

>小寺球審

見所はこの例えだけだな
どーでもいい

裁判にしちゃえばいいのに。
ただ、「出版社+出版社に保護された作家」vs.「個人のブロガ」(漫棚通信さんの正体は知りませんけど)だと、裁判のための時間や経済面で「個人のブロガ」のほうが不利だろうなあ。

もし裁判になったら、「個人のブロガ」側にほんのちょっとだけカンパしてもよいです。

村崎氏って根は真面目で親切な人だから、日記の方が本音だと思う。
「鬼畜」と逝ってる割には多方面に配慮をする繊細な人だけど決して弱腰ではない。幻冬舎の対応に呆れたのではないかと思う。

http://www.jarchive.org/temp/copyright2.html
ここなんでgoogle八分くらってるん?唐沢サイドのアタック?

また町山か。

20万で手をうっときゃいいのに。
これじゃ唐沢擁護も出てきて大騒ぎだ。
「なんだこのブロガー、もっと金がほしいのか。意地汚い奴だ」

そりゃあ金も欲しいかも知れんが対応があれじゃゴネて当然だな
と、編集者の俺が言ってみる
しかも唐沢本、売れてなさそうな感じがするわけだが

>>文章も自分で加工すれば何の問題も無かったのにそれをせず

充分加工してあるが何か?
やっぱちと勘違いというか、盗作というには騒ぎ杉の感あり。
唐沢にネタ元にされて、ブロガー調子にのっちゃったかなーみたいな感じか。

報道記事をまるっとコピペするのはブログではあたりまえになってるからな。
漫棚通信ブログを擁護するネット市民というのはいかがなものかと思うが。

>ここなんでgoogle八分くらってるん?唐沢サイドのアタック?
『昭和三六年の六月 山川惣治 風呂』で、
検索したら一番最初に出てきましたよ。
別に『google八分』では無いような…

これで盗作と言われたらGoogleのキャッシュはどうなるんだという問題が出るからだろう。
ネットの闇に無自覚なんだよおまえら。

↑言いたい気持ちは分かるが
法的にも事案としても全くの別物
それはそれ
これはこれ

えー。
別物じゃないっしょ。
なにそのダブルスタンダード。
双方の合意がなされてるかが問題なわけで交渉の余地はあるものの
第三者が盗作だと騒ぐのはどう考えてもおかしい。

ネットイナゴ退治成功

勝った(@wぶ
圧倒的に勝った(@wぶ
なんでも飛びついて炎上させたらいいってもんでもないのだよ
燃えてるのは自分の足かもしれぬ

単純に販路行脚は億劫なんでしょうな。

>泥棒が被害者を「俺が盗んだことをバラしたら訴えるぞ」と脅す。

「盗まれた物は拾い物で、広く権利を確認したり財産登録も何もしていませんが」とか言うことだったらどうなるんだろう? この喩え。

金が発生するとめんどくさいですね、何処も(よくわからないんですけど、アフィリの報酬の権利範囲とかどうなの?)。

>「盗まれた物は拾い物で、広く権利を確認したり財産登録も何もしていませんが」とか言うことだったらどうなるんだろう? この喩え。

 そんな訳あるか馬鹿って基礎認識でいいんじゃないの? そもそも拾い物なら「落としてないといけない」し、広い権利確認ってのはそれが広範な利益を生み出すと「見込まれなければ」やらないでしょ。広範な利益を生むものだって思われてもなくそれでいて権利を落とした訳でもないなら(大概のネット言論w は、このパターンかと)、「拾った」って言い分自体が「盗んだ」と変わりないんじゃないかと。

 一旦天下の公道に出たら、そこで 身 に 付 け て い る も の は 落 し 物 も 同 然 なので盗まれても「拾われても」文句は言えないし何か放言したら全て誰かにメッセージを伝えるという「意図の下発せられている」と見做す、と。法的な定義は知らんけど、「一般社会の常識として」↑のような認識が当然だと言うなら、そりゃまあ

>どうなるんだろう? この喩え。

 は、成り立つと思いますよ。算数やってる思考回路で考えて虚数を導き出しちゃダメでしょ。世の中のことは、基本的に正数・整数で考えんと。

 昨今どうなんだか知りませんけど、出版社・作家の類が市井の言論人の発言や業績をネタにするときって、事前に何度も念押しして言質なり証文なり取って「許可を得てから」利用するモンですけどね。利用許可が下りて初めて「使える」んだし、そういう手間ひまを省いて(無許可で)利用しちゃったら泥棒と同じでしょ。今回のケースは、見る限り泥棒だと思うよ?
 無名のライターさんが行動する場合は「許可を得る作業が困難を極める」から出版社が代行して、著名になって自力での活動が可能になったら自分で交渉が通り相場かと。その分、収入面(原稿料支払いなのか印税なのか・企画を出して出版活動を「動かす」のか、依頼されて「書かされる」のか)って違いは出てくるでしょうけど。唐沢さんの場合は、どー見ても

※著名になって自力での活動が可能になったら自分で交渉が通り相場
※収入面(印税)企画を出して出版活動を「動かす側」の人間

 なんで、そこでチョンボ出してる時点で笑い者でしかないんじゃないかと。出版社側が及び腰だったりのらりくらりで言行不一致なのって、要は「お前ナニ下手打ってんだよ何で俺らが尻拭いしなきゃいけないんだよ」って腹があるからでね。しょうがなしに助け舟(?)出してるだけで漕ぐのは唐沢さんだよ? って思ってんのよ。んでも、唐沢さんの側に、どーも「利益収益は著名人モードで権利保護は無名人モード」って考えがあるっぽくて、そこらへんが出版側としての言行不一致の原因になっちゃってるっぽくて、漫棚さんの不興を買い捲ってる、みたいな。

 まぁ、結論としては
ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記 - 泥棒が被害者を「俺が盗んだことをバラしたら訴えるぞ」と脅す http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20070728

↑コレでいいんじゃないかなぁ? というところ。天下の公道に出る以上「万引きや置き引きや引ったくりに遭う可能性を考慮してネ?」って点で漫棚さんの脇の甘さ(?)は指弾されても仕方ないと思うけど、だからって「万引きや置き引きや引ったくり」の類の権利保護なんか、認めんでしょ。普通は。そ れ は そ も そ も や っ ち ゃ ダ メ が常識なんだからさ。
 言論人が他人様の発言を引っ張ってくるのって、途中の交渉でしくじったら即「万引きや置き引きや引ったくり」と認識される類のものなんだから。商売繁盛で浮かれすぎて、そこいらへんの原則を忘れちゃダメですよ。

 そんで、さ。事前の交渉でそもそもしくじりそうな悪寒がする時や実際不調なときは「どんなに使いたいネタでも使わない」のが、書き手として最低限のマナーだと思うのね。私なんかは昔雑誌の紹介記事とか書いてたからそこいらへんの機微分かるんだけどさ。
 普通は、事前の交渉が不調でネタを使えないと分かってて、それでも使っちゃったら出版社の人間から「もの凄い怒られる」んだけどね。契約解除になっちゃっても仕方ないくらい怒られる。15~20年くらい前の「常識」だから今どきどーなんだか知らないけど、まぁ、昨今は書く側も書く側なら、バックもバックだねって感じなんでしょうかね? なんか、昨今の出版社(零細とかアレ系のトコ)って、誰も頼んでないのにノーガード戦法で突っかかりまくって肩が触れたら因縁付ける、みたいな。それってヤクザですか? な手法を多用するトコが増えてるんじゃないの? といった面持ち。マトモに仕事しましょうよ。頼むから。

なぜ途中からイナゴの話になってるんだ。

>あらすじだけだったら、そりゃ誰も問題にしないはずだけどねえ。
http://www.jarchive.org/temp/copyright2.html
>Posted by: 印象操作がお上手でw | 2007.07.30 at 01:35

↑ココ見たんだけど、「やや、これは酷い」ってトコですかね? 正直。こんなに似すぎちゃマズいですよ、フツーに。これだったら盗作認定されてもしょうがないと思うよ。そもそも「引用」なんだったら原著者(平野威馬雄『空飛ぶ円盤のすべて』(高文社))に筋を通せばいいんで、そっちで「紹介してもいいヨーン」って言われたら自分の言葉で書けばいい。それをわざわざ漫棚さんの紹介文に似せる(真似る)必要なんか無いでしょ。なんでわざわざ似せるの(真似るの)? といったところ。紹介文の著作権って法的にどーなんだか知らんけど、一部(2,3行100字程度)なら兎も角、あそこまで長大に似せたら、著作権と類似の権利が逆に発生しちゃうでしょうに。

 唐沢さんは自ら耕運機になって荒野を耕してるとしか思えませんよ。フツーは耕運機を「使って」耕すもんだと思うんですけど。

 出版人とか言論人ってのは、自ら創作活動をやんない限りに於いては「ゴミ拾い・万引き・置き引き・引ったくり・やくざ・こそ泥・暴言キチガイ・マグナムDQN」の類と変わらないんだよね。実際にリアルでそれやったらマズいに決まってんでしょ? な行為を「紙の上(最近だとネットの上も?)でやるから」実害(!?)無いから、何となく容認されてるってだけ。俺ちゃんオタク作家や女流漫画家が下衆で嫌だって言ってるのも、要はそういうことでね。創作も何もせずに身の回り話ばっかりやってると、リアルでやったらマズい話やセンスを丸出しにしちゃうからさ。そこに嫌悪感を感じないほうがどーかしてるってことで。
 絶対? 売れない世界でコソコソやってる分にはどーでもいいけど、ある程度売れてくるようになった世界で泥棒根性出したら嫌われるのが当たり前なんだっつう。有名著名になったり稼いでお金持ち(笑)になれば認められるって筋合いのもんじゃないんだと。そもそもが。

 最近の出版人は、そのへんの匙加減が根本的に分かってないんじゃないかと思いましたよ。基本的にお前らは蔑まれて当然の行為をそもそもやってんだって自覚が、無さ杉。あってやるなら絶対的に下手に出ろと。そういうこって。

>「拾った」って言い分自体が「盗んだ」と変わりないんじゃないかと。

何か「リソースのリソースは…」みたいな話かと思ってたんですけど、
懸案を通して見たら、参考(素材)にしたってレベルじゃないんですね。失敬、早とちりでした。
確かに、その時点で「魔が差して」ますね。類似性の高さが凄く評価していることを裏付けている。

 なんで事前に交渉しないんですかね? そりゃまぁ交渉して断られたら何かとご破算だから嫌だってのも分かるんですけど、だからって分捕り放題事後承諾であとあと上手く逝く訳がないんでね。とくに、自分で創作とかやんないで人のネタパクってやりくりしてるような手合いがネタ元に筋を通さないってのは、流石に性質が悪すぎる。そりゃ泥棒だわ。
 都度引き合いに出すけど、『ちびまるこちゃん』はビミョーなラインなんよね。アレもまぁ、多分最初は「泥棒根性」なんだよ。絶対ネタ元に一々許可なんか取ってる訳がない。んでも話が大きくなって売れて著名になってアニメ化されて脚本担当が別人になって作者自らの手を離れてるから昔の友人知人さんも今さら事を荒立てないってだけでね。誰ぞのエピソードをモチーフにしつつも幾分か創作によって味付けして(現実における)誰のことを言ってるのか分からないように加工してるから。じゃあ、セーフなんじゃない? ってだけ。

 唐沢さんの場合は、そういう意味でユルく認めてくれる手合いが周囲に居ないか、どーやっても認めないだろコイツは? みたいな虎口にわざわざ首突っ込んでるから馬鹿ってだけ。やってることに実質大差なくても、何処に首突っ込むかでエライ違うんだっつう。

>自分で創作とかやんないで人のネタパクってやりくりしてるような手合いがネタ元に筋を通さないってのは、流石に性質が悪すぎる。そりゃ泥棒だわ。

発見や再評価って基本先物買いだからでは? だから、正直「先んじられた=ヤラレタ」観があるものに愛着があったりすると、「そいつは俺が指摘(発見)するべきものだった、この俺が…」みたいな後悔と共に欲が生まれる。郷愁家の典型というか、箱庭愛好家の宿命というか…

もし告白があったなら、「唐沢俊一も只の人」というような親近感があって、寧ろ良かった。嫉妬を、いっそのことエッセイとして書いてしまえばいいのに。悪癖だとは思わないな、そういう心理自体は。

 そりゃまぁそうなんだけど、だからこそ筋をキチンと通しなさいよ? って話でね。泥棒や万引きが「だって欲しかったんだもん」って言ってるのと、何も変わりないですよ。まぁ昔から収集系のオタクは泥棒根性って言われてるもんですけど。全部が全部自分主導でゲットできるわけじゃなくて、どっかしら先達が居るところに後から割り込んで何か得ようとしなきゃ成らんこともある訳で。そこで発揮する根性が「謙譲の精神」なのか「泥棒根性」なのかで、世間の対応もエラい違うってことでしょ。手間ひまから言えば「事前に一方入れて許可を得る(時間にして2,30分程度)」と「2,3行但し書きを付ける(2,3分程度)」のことよ? それ怠るからダメなんでしょ。安全軽視の効率重視って昨今の風潮をアンタが体現してどーする!? って感じで。ナニが社会派なんだか。

なんか関係者が釣られて必死になっててバロす展開wwww

ついでに言うと、大石英司もブログに書いてるが、
幻冬舎はまさかブロガーを訴えることなんか出来ないだろうよ。

そりゃ金注ぎ込めば裁判には勝つかもしれないが、
内容見たら誰でもブロガー側に同情するのは目に見えてるし。
全国紙で報道されるみっともなさを考えたら、、リスクでかすぎw

幻冬舎が上場企業であることが裏目に出てますな。

 大石英司さんの言で、現場の人の意見てのは概ね出尽くした感があるね。私別に現場の人でも何でもないから被害者側に同情的な意見書いてるけど、現場の人だったら大石さんぽい意見を書くか、も少し現場有利な発言するかも。お前らこの程度のことでガタガタ言うな馬鹿、とか。

>ただ私が表現者として辛いなと思うのは、そういう事件が起こったことを何ヶ月間もサイト上で晒せ、という部分は、一件何気ないように思えるけれど、表現するということで商売している立場では、やっぱり辛いですよ。それはもう「私は盗み癖があります」という看板を掲げてスーパーの前に立てと言われているようなものですから。

↑ここらへんが、ね。切なる願いなんじゃないかと。後は、唐沢さんと漫棚さんがどの程度仲直り出来るかによるんじゃないですかね? …って、唐沢さんは「今後の交渉を幻冬舎さんに委ねた」んでしたっけ? …あれー? それだと歩み寄る余地無いんじゃないのー? きっついナー。そげな感じ。
 あとは漫棚さんが「大人」であることを期待するしかないんでしょうけど、

>仮に私が漫棚氏の立場に置かれて、どうもこの展開は納得がいかない、ということになったら、全部ぶちまけます(~_~;)。だって割りに合わないでしょう。たかだか20万ぽっちの端金を貰って口を噤めなんて全く割りに合わない。それが訴訟社会のアメリカで当たり前なのは、賠償金額が、口を噤むに見合うからです。そりゃまあ100万円くらい積まれたら、「見事なリスペクト本に感謝します!」(~_~;)くらいのことは言えなくもない。ついでに俺の本も出せよ、とかの条件も呑ませて。
>そんなもん全部ぶちまけて、ネット上の祭りにしてメジャーになった方が圧倒的に得でしょう。ネットワーカーにとっての価値基準は、どれだけ多く他のネットワーカーに訴求するかなのですから。

 大石さんも子供じゃのう、って思いました。まぁ、そうでないとね。人生。

 あとまあ、唐沢さんの弟さんの嫁さんとか昔(12,3年前)某ハミ厨でライターやってたときによく顔合わせたんですけど、丸っこい姉ちゃんで手際よく働いてて愛想もよくて好印象でしたよ。いい人でした。頑張ってほしいです。後は知らん。

別に私は弁護してるわけじゃないんですけどねw 器用にやれなかったか?→無理かもなあ…って心理に想いが至っただけで。

>どっかしら先達が居るところに後から割り込んで何か得ようとしなきゃ成らんこともある訳で。そこで発揮する根性が「謙譲の精神」なのか「泥棒根性」なのかで、世間の対応もエラい違うってことでしょ。

だから唯一残された「取られた観そのもの」を、それこそ年来の技でエッセイに仕立てればよかったのに。実現すれば面白かったと思うんです。

 別に私も見て感じて思うことを勝手に書いてるだけなんで
>別に私は弁護してるわけじゃないんですけどねw
↑別にどっちでもいいです。

 あとまあ、唐沢マジックはもうとっくに下火なんで、やってもやんなくてもどっちでもいいです。世間であんだけトリビアブームになったときでさえ1,2冊文庫本買ったきりなんで、そもそもからしてどーでもいいっちゃどーでもいいんですけど。それだったら大石英司センセの最新刊を古本屋で買うかも。かも。

 もういい加減「切込隊長ブログで扱われる著名人ネタはそもそも下火」「熱く語って盛り上げようとしてるネタほど世間的にはどうでもいい」って認識を前提にしてからモノを見ましょうよ。コメント欄見てるとその前提がスコーンと抜けちゃったりしてることがあるから、面白くて仕方ないんですけど。

>>文章も自分で加工すれば何の問題も無かったのにそれをせず
>充分加工してあるが何か?
>やっぱちと勘違いというか、盗作というには騒ぎ杉の感あり。
>唐沢にネタ元にされて、ブロガー調子にのっちゃったかなーみたいな感じか。
>Posted by: | 2007.07.30 at 16:07

 三文ライター100円ライターの雑誌紹介記事(事前の著者校正を受けてる)ならあの程度でも問題ないと思うけど、原則著者校正ナシの信用第一文筆家があんなんで「十分加工してあるが何か?」なんて言い張ったら、それだけで馬鹿だと思われるよ。てゆーか、雑誌紹介記事でも、アレは問題視されるでしょ。流石に。今どきはしないもんなの?

「編集者のチェック見落としを原因にしたい」向きが
あるようだが(それが著者のメンツを守る最後の砦だがw)、
著者自身がそもそも引用やら盗作であることを編集者に
明かしてないばあい(自分の文章であるかのように見せた場合)、編集者は気づかないし、チェックしようもないだろ。
一文一文ググるなんてアホなことやるわけないし。

てめえみたいな馬鹿が一丁前に偉そうなこというなってーの。

このエントリーで初めて唐沢俊一という人を知った。読売新聞に連載している唐沢なをきは知っていたが。

 ようやく来たら、反論するまでも無く、すでに論が尽くされてました。なんか凄い。

 それにしても、
被害者へ矛先を向けてると思ったら、実はソースをまるで読んでいない、あるいは肝心な所を読み飛ばしていたり、
擁護しようが無いものを擁護しようとして破綻して行ったり、
何も言えなくなったのか、罵声の捨てぜりふだけだったり…。

 せっかくなので、ウェブ魚拓を取っておきました。

私に向けられた批判と仮定して意見を述べますが(ヨモスエさん、手掛かりが少ないものですから、ご免なさい)
擁護しようもないものを擁護しようとしたことは認めますけど、
「罵声の捨て台詞」は私ではないですよ。というか、件の「てめえ」は私の方を指してるのかもしれません(ハナ毛さんは非常に理性的に、道義的に批判を展開してらっしゃいますから)。
私としては、それは「ルール(利害の一連の想像)が現に機能しなかった以上、唐沢さんに何を望めただろうか?」という見方は健康的とはいえませんけど、
魔が差したことに「悲劇の含蓄があってルールなんだよ、ルール!!」というのも、合理としては適ってはいるものの「結局、頭のある人間さえはまった罠なのに、この上に理を説くってのもどうなのさ?」と感じたのです。喩えは悪いですが(唐沢さん、失礼)、乞食に説法が効くのかい?というような印象が先に立った投稿でしたから、それは確かに法理の範囲の問題とすれば破綻していますね(「彼はその時患った」と見做したから、責任能力どうこうはこの際置いたんです。そこからどうにかならなかったろうか?→欲求の処理と考えました)。
一般に「馬鹿!?」というものを承知で「人間、経験があったとしても何処までも非合理じゃない」と擁護した訳ですから(弁護とまでは思いません、起こったことに照らせば、特に事後は卑劣には違いないと思いますから)、批判は受けます。適当な対応だと考えます。
ただ投稿に「罵声」は浴びせなかったと言うことは、名誉の為に言わせてください。長文失礼しました。隊長、庭で勝手をしてしまいました。申し訳ない。

↑私が庭先で勝手すると煙たがられるけどlemoon氏(うじ)は喜ばれるんじゃないの? 心配せんでも大丈夫でしょ。

ありがとうございます。氏も「アルファコメンテーター」の烏帽子名をいただいているのですから、問題ないのではないかと思いますよ。
事後(弾劾の)言及がない以上は、放免なんでしょうホトトギス。

 そげな烏帽子は犬のクソ。欲しい人が勝手に取ればよろし。

流石ですなホトトギス。

これ関連の言及で個人的に一番面白かったのは
http://qazwsx.seesaa.net/article/44274188.html
の所だなあ。

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    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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