« June 2007 | Main | August 2007 »

2007.07.31

人狼、面白そうだなあ

 こういうゲーム大好きなんだけどきっかけがなくて触れなかったもののひとつ。教訓をまとめてる人がいて、読んでてすげえ面白そう&役に立ちそう。


http://mubou.seesaa.net/article/49823678.html


 いや、ルールもまだ良く分かってないんですけどね(笑)。

Continue reading "人狼、面白そうだなあ" »

座り小便を励行すると環境に厳しくなる件について

 金かけて自宅を改装したので、トイレがにわかに綺麗になり、そんなら丁寧に使おうってことで今上期の目標を「座り小便の励行」に設定して約四ヶ月。確かにトイレは汚れなくなったようだが、一方でトイレットペーパーの消費は激増の一途なのである。


 私しか住んでおらず、取り立てて客も来ないのだからトイレットペーパーの消費増大はすなわち私の自宅でのうんこ回数の増加か、あるいは拭きにくい類のうんこの増加による一回当たりのペーパー消費の拡大が背景にあると思われた。


 結論から言えば、座り小便はうんこ回数を増やす効果をもたらすようである。パンツ下ろして小便するついでに出てしまううんこは止めようがない。ただし、一日数回自宅で実施する小便のたびにうんこを出すのはたとえそれが少量であったとしても拭かないという選択肢は存在し得ない。


 それゆえ、誘発されたうんこのたびにトイレットペーパーがおおいに消費されることとなり、気がつくと「あれ、もう紙ないの」という事態に直結することとなる。さっきも危うく紙なしの状態に気づかずうんこを放つところであったが、手持ちの水溶性ティッシュのお陰で難を逃れた。一度出してしまったうんこを拭かずに自宅をパンツ下げたまま紙探しの巡業に出るのは屈辱の極みである。一人暮らしで良かったと実感するひとときだ。


 このトイレットペーパー消費の劇的な増加によって地球環境に与えるダメージは甚大ではないかと思われる。少なくともうんこ回数は日に一回か二回から、多いときで五回以上になっているわけで、使われるトイレットペーパーは二倍以上、酷い場合だと三倍になろうかという惨状である。これが座り小便の国家規模の普及によって、クールビズとか言ってる場合ではないぐらい悲劇的な環境破壊が繰り広げられる可能性は捨てきれない。よもや再編が加速する紙・パルプ業界がトイレットペーパーの需要拡大のために乾坤一擲の妙手を打ちやがったのかと邪推せずにはいられないぐらい良くできた話である。


 座り小便のうんこ誘発はトイレットペーパーの需要拡大のみならず、うんこしてるとき用週刊誌の購読数増加という副産物も生み出す可能性がある。現在ただでさえ雑誌スキーな私の場合、トイレにうんこ用の雑誌が山積みになっており、これらの乱読の結果としてみだりにうんこ時間の革命的長期化という悪弊を呼び起こしたのは論を俟たない。


 最近では携帯電話の持ち込みによって雑誌の需要が減ることが予想された。だがしかし、過日うんこ中に熱心に携帯画面を見ていたら突然電話が着信しやがって手が滑り、あわや関東大震災なみの大惨事が出来するかという心臓が無期限停止しかねない状況があったため、賢い私は本件災害を避けるために極力うんこ中の携帯電話の使用は避けるようになったのである。ちなみに本件電話を入れてきたのは現在週刊SPA!編集長に着任されている光明氏であった。しかも内容がくだらなかった。


 いずれにせよ、掃除要らずの座り小便のメリットばかりが喧伝される現在の風潮に強く異議を唱えるべき時期に差し掛かっているのは間違いのないことである。悲劇は繰り返されるからこそ悲劇なのであって、環境重視経済への転換が社会的急務である我が国を支える国民諸氏におかれては、以上議論を充分吟味のうえ充実した快便を日々ひり出されたい。

Continue reading "座り小便を励行すると環境に厳しくなる件について" »

パワプロ14

http://www.konami.jp/gs/game/pawa/


 プレイするべきかどうか悩む… やると三割ぐらいの確率で現実世界に一週間ぐらい帰ってこなさそう。と思いながらサクセスモード開始。右の強打者を作るべくテータムと名づける。野村に干された怨念をいまこそ晴らすのだ。


 初回プレイなのに過去のプレイ蓄積が活きて、いきなり開幕一軍スタートに。矢部は変わらんなあ… 別にいいんだけどさ。


 …何で女が捕手やってんだよ。無理だろ。そんなプロ球団は広岡が認めても私が認めん。ヲタ臭過ぎ。守備練習してたら女捕手とタッグ練習とか言ってるんですけど。いやいいよ、余計なことしなくて。


 相変わらず彼女フィーチャーが入ってる。女子アナとか水商売女とか微妙すぎないか。私はわき目も振らずにせっせと野球をやりたいんだよ。女と付き合ってるヒマがあったら自宅で寝るか練習するんだ。それがプロってもんよ。偉い人はそれが分からんのです。でもどうせ特殊能力取るためには付き合わないといけないんだろうなあ… と思ってたら、試合で活躍してチャンス4になった。やれ嬉しや。


 守備が上手いらしい貧相なベテランが、打てなくて二軍に落とされて引退するとかいう萎えた手紙を送ってくる。ふーん。まあ結果が出なけりゃしょうがないんじゃね。良く分からない外人とせっせと友情タッグ練習。つかそれだけ狙ってれば良くね? あと、気のせいか試合で強振がやたら良く当たるような気がする。打高投低なんかな。


 シーズン終了してみたら3位とかいう微妙な成績に。プレーオフですか。あれ、いまはクライマックスシリーズだっけ。まあ別に何でもいいんですけどね、野球でさえあれば。右安右2四球中犠右安で2打点という往年の仁村弟のような渋い打撃結果を残しながらもプレーオフ敗退。しょんぼり。


 あれ、今作も一年で終わりか。寂しいな。BBDDCでチャンス4というまあ普通の強打者に仕上がった。だからなんだと言われても困る。明日はピッチャーでも作るか。


 それにしても、熱スタとかプロ野球スピリッツとかのリアル系野球に目が慣れてしまうとストライクゾーンが判然としない二頭身のパワプロはやっぱ違和感あるなあ。つまらんというわけではないんだが。何というか。こう。物足りないっていうか。


 高校野球監督編ってのもあるらしい。へー。楽しそうだけど時間かかりそうだな。微妙。普通にペナント監督モードがありゃいいんじゃないの。試しにパワフルで練習試合してみたら打撃を楽しむ前に中日に我らがグライシンガー炎上でリセット。もういい。寝る。

Continue reading "パワプロ14" »

2007参院選の雑感

 雑感書いてどうすんだという話もあるけど、どうせなので。


○ 閣僚失言系スキャンダルが選挙前に頻出するカラクリ


 本当の意味で失言だったのは久間さんの「原爆はしょうがない」発言で、まあ早く死ね可能なら今日死ねと関係者一同思ったのではないだろうか。あれのお陰で計算上自民は3議席ぐらい失ったんじゃないでしょうかね。


 一連の失言、まあ麻生さんの「アルツハイマーでも分かる」発言についてが一番アレだろうけど、一番最初に報じたメディアを調べていくと、何となく構造が分かるのではないかと思います。もともと麻生さんは失言というより比喩が直截的で、別に選挙前じゃなくてもこの手の放言は多い人物なのですが、演説や講演などの映像で問題となりそうな部分だけ切り出して繰り返し放送しながら失言として煽るという手法はもはや確立されたように思います。


 メディア選挙、テレビ選挙@山口中将のカラクリについて、某和歌山で当選した人が中心となってやっている攻めの方法論、例えばTVタックルに出演し続けるとか、討論番組で言い切り型の発言をズバズバやって庶民感情を惹きつけるというような作戦は皆頑張るけれども、一連の発言の一部を切り出してきて誤解しやすいコーディネートをして、それを繰り返し報じることで発言の真意を取り違えさせる、性質を変えるという別のルールが成立した以上、閣僚級以上の人間や高級党人はよくよく考えたほうがよろしかろうと思われます。


 そこから先のダメージコントロールの件は別の人が書いちゃったようだからいいや。


○ 自民党金集まらなさ杉民主党テレビ広告打ちまくりの謎


 民主党がアホほどテレビCFのスポット枠を押し込んできて、それが溢れてCSの空き枠にまで浸透して、ざっと見て凄まじいリーチ率になっているのに比べて、自民党は年初から敗戦ムードが漂っていたからか本部も各候補も有力なスポンサーを引き続き確保することができず微妙な状況になってしまいました。


 民主党で言うならば、申し訳ないけど小沢さんの集金力はピークを超えたというよりゴミ塵芥のレベルで数千万ぐらいの帳尻しか入れられてないような感じはします。ならば、どこからあれだけのCFを打てるだけの銭が湧いてきたのかというあたりに強い関心が出るんじゃないかとは思いました。もちろん、大部分はまっとうな銭だろうとは思うんですが、何か別の集金方法でも確立して、自民党が勝っては困る隣の大陸からロビー資金でも確保したんかなとか勘繰る状況ではありますね。


 勝勢とはいえ、あそこまでの物量差、それも重要極まりないメディア購買の面で差が出るのは通常は考えれませんので、誰か民主党本部に右派かなんかがいて一本釣られて情報大公開時代みたいなトホホな展開になることを期待してやみません。


○ 復権を狙うピザ元秘書官


 このあたりはもう笑い話なんですが、またピザが小細工をしまして楽しかったです。無論、本人は大変優秀な御仁であるし、ぜひ頑張って欲しいという裏返しでもあるんですが(その分、現状の人事がしんどいともいう…)。


 まあ、古典的なカラクリではあって、有力な報道関係者と二人ぐらい握っておいて、事前に小泉遊説かなんかの情報のバーターに3種類の選挙結果予測を二ヶ月ほど前に報じさせておいて、選挙のフタが開いて大勢が判明したところで「選挙の二ヶ月も前に彼はこういう結果を予測していた」とか記事にさせて影響力を保とうという手法です。姑息だけど有効なので彼は何度でもそういうことをやるんだと思いますし、なるほどじゃあ私もと思って共産党員が真似ようったってできるはずもなく、やはり彼は優秀なんだなあという結論に至るんだと。


 復権するかどうかは偏にご主人が新党結成に動くなりポスト何とかに祭り上げられるなり具体的な行動に直結しない限り目は当然ないんですけど、実際にはそんなのどうでも良くて、ポスト何とかにご主人の名前がたびたびメディアに取り上げられてさえくれれば、期待感や保険の打ち先の一つに自分の名前が挙がってくるだろうという分かりやすい話なんじゃないかと。


 そろそろ佐藤優氏あたりが余計なことを言って揉めることを期待してやみません。


○ 組織選挙をやっていた人たちの知能指数は根本的に低い疑惑がある件


 これは某サイトがすでに触りを書いちゃったので多くは書かないけど、一連の選挙関連の結果を報じる内容でもっとも重要で極めて決定的なものは次の記事です。


http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070730AT3S3000L30072007.html


 はっきりいって、これが総括。それ以上でもそれ以下でもないと思います。業界団体が支援して全国比例で出す候補者が大幅に負け越し。次の選挙では全敗が予測されるぐらい、ある特定の利害関係の皆様の支援を受けて国政に奉り上げられる方法論は死んじゃったということです。どのくらい前回比で得票を失ったかというと、概ね各候補17%減。17%というとそんなもんかと思うかもしれないけど、そう思う奴は博打やるな。そしてそのまま死ね。自民が逆風といったって、前回得票との差異でどうだったかとか比べてみてくださいよ。もっとも強固な地盤を持っているはずの組織選挙主体の候補者がこうで、無党派層が鈴なりになってる選挙区で上積みが期待できない選挙戦で自民が勝てると思いますか。


 良くも悪くも小泉さんが本当に公約どおり自民党を壊したわけです。その先がないのは自民党の中の人がみんな良く知っていることだろうと思うんですが、一方で座して死ぬ潔い人などいないわけで、当然選挙ではない別のルールで議席を増やそうと考えるだろうという見立ては一緒。じゃあ具体的にどうすればいいのと言われると、ここから先は人によって言うことが違うってことでしょうね。


 投票日が一週間ずれたからとか、安倍さんのメッセージが国民に伝わらなかったからとかいうのはすべて口実でしょうね。選挙が先週だったら自民はどれだけ議席増やしましたか。安倍さんがもっと即物的なことを語ってれば得票がありましたかね? ないでしょう。むしろ具体的な公約を党が公示しているときのほうが、選挙は苦戦しているはずなんですけどね(笑)。ちゃんと使えば統計は嘘をつきません。


○ 自分のことを「陣営」と呼ぶ人は知能指数が低い疑惑がある件


 ある目玉候補者を擁立してみたら何か微妙なスキャンダルが出たのと思ったほど人気がなかったってのが選挙戦中盤で分かって、演説と行脚を増やして対応しようってんで連立先の支援団体である煎餅屋に助けて電話をして、三百人だか駅前の演説に動員してもらいましたとさ。


 ところがその日は某本部長が煎餅屋の商売敵である朝立ちが正しい団体に「挨拶」に逝っていたことがたちどころにバレてしまい、揉めたんだそうな。そんでよりによって閣下御自らご出陣なされ、ことの次第をご愛息からお耳になされ、神輿の担ぎ手ともども懇願するので人前で煎餅をお褒めになられました。煎餅褒めた割に、目玉候補についてはろくに語らずというあたり、さすがは閣下であります。


 それを見て某本部長曰く「わが陣営の結束はこれで固まった」。馬鹿ではなかろうか。正直どうしようもありません。素人でもそれはマズいんじゃないかと思うだろうし、そこに博打を張っている人であれば泣いて諦める状況になろうかって騒ぎなんですが、選挙箱を開けてみたら割を喰ったのは三選を目指す比較的まともな候補者でした。南無。


○ 神田さんお疲れ様でした


http://knn.typepad.com/knn/2007/07/post-15.html


 立場上いろいろあるわけですが、単なる泡沫候補とは違った意味で注目して見ていました。ネットと選挙というのは次か次の次で大きな議論になるべき課題のひとつであって、不利な条件が揃う中でほんとに出馬した神田さんの敢闘は讃えたいと思います。本当にお疲れ様でした。


 結果は一万票あまりで、恐らくほとんど選挙資金を使っていないだろう候補者としてはそれなりの内容だったのかなとは思います。


 ただし、敢えて厳しいことを言うならば、出馬して分かることという記事の中で、出馬する前に立候補するのであれば当然知っておいたほうが良いであろうことも多数含まれ、そのようなものはモノの本を読めば書いてあることも体当たりされているように思われます。また、お金をかけない、かけられないのは仕方がないとして、神田さんが本来強みとしているデジハリだったりその他IT業界界隈にどれだけ政治参加のお願いを能動的にやったのかというと私は疑問に思います。少なくとも、神田さんはいま何をしているんだろうと思ってデジハリにいる人やIT系の政治活動を行っている人に話を聞いてみましたが、終盤戦になっても神田さんやその支援者から電話やメールをもらったという回答はありませんでした。ほかの人には送っているのかもしれませんが、選挙ポスターを1万2,000箇所以上貼るのは当然として、支援してくれるくれないに関わらず「立候補していること」そのものを能動的に伝えることは選挙戦どころかマーケティングのイロハであって、私は神田さんがそれを怠ったような気がしてなりません。


 事前に集められる情報を集めず、事態進行中に伝えるべき情報を伝えていなければ、選挙という観点から言うとスタート地点にさえ立てないのではないでしょうか。いくら神田さんの人柄が愛すべきものであって多くの人がネタにし関心を持っていたとしても。欲を言うのならば、一度の落選で諦めることなく支援者を増やし次の機会にも立候補するべきです。地盤看板鞄というけれども、どれも投資であって、とりわけ地盤は資金を時間に置き換えられる唯一の政治資源であることを、神田さんには是非学んでいただきたいと強く思います。ただ、本当にナイストライだったと感じてます。「ああ。私にはそれはできないな」という自戒の念を込めて(笑)。


○ 本当に続投だそうです


 報道でもあるとおり、安倍さん続投で内閣改造で乗り切りましょうそうしましょうという流れだそうです。選挙が終わってしまうと特に何とも思わないんですが、変にダッチロールしてしまうと結局は低支持率の状態で解散に追い込まれて凄いことになってしまう可能性もゼロではないような気はします。まあ、そのころには野党の一部が別の党作って連立になってそうな感じですが。


 前の項でも触れたとおり、組織選挙で頑張っている候補者が落選してしまうと、率直にパー券の売れ行きが一気に鈍る問題を引き起こしますよね。それも当選回数の浅い人主催の勉強会とか禿増す会とかそういうのに包まれる金が減ります。誰が禿だ。そういうの回してくれないと、チルドレン系は全滅ってのも予想されますけど、そのあたり一体どうするんでしょうね。


 現在も激しく観測気球が打ちあがっていて、党人曰く「次の選挙がすぐだと自民党は持たない。安倍続投で党内融和を進めるべき」ってな言い方だったですね。酒飲んでたのでうろ覚えですけど。ただ、組織票で固める伝統的な地盤が死んだので別の仕掛けをというと、いわゆる”解党的出直し論”とか”民主右派吸収論”とかそういうのになるんすけど、どうすんすかね。前者は金が集まらないし、後者は座布団の親玉を誰にするんだってのと煎餅どうすんだってのと。なんだ、結局煎餅問題じゃねーか。


○ 岐阜のババアが舎弟にネット工作させててバレた件


 普通に党が指定する業者にでも金払って使ってれば問題が起きようはずもないと思うのだが、良く考えると中傷先も党のバッヂだったんですね。失礼しました。でも、忠誠度が低い武将に仕事任すと勝手に下野して持たせておいた兵力が減ることぐらい三国志をやってた人間だったら分かりそうなもんだけどな。


 まあ、何かと問題のある人だったようですけど、新潮と文春が仲良く釣られて、しかもそれを花田紀凱氏が腐すというゴールデンな流れとなってるのが新しいです。おまけに花田氏の書いてる内容が腰引けてて逆に心配になってしまうのは芸風でしょうか。


http://www.sankei.co.jp/culture/bunka/070728/bnk070728001.htm


 むしろ、問題とするべきはそれ以外にも議員や政党が国会期間中や選挙公示後に何らかのネット工作を常態的に行っている可能性があるかもしれず、しかもその一部は党本部も認識していない確率があって、どっかで何かが炸裂すると全部バレて凄いことになるという一連の美しい流れであり、さらにそれら一連のネット工作なるものが一時期ほど得票や支持層の拡大に何にも結びつかないことが分かってきちゃったことなんじゃないかと感じるんですが。


○ 民青が担いでるとされる川田龍平氏が当選の件


 いまや大都市東京の一風景になってしまった左翼活動家に担がれているとされる川田氏が議員バッヂをつけることに。左翼運動もある程度公的監視の枠内で収まるものが多くなったようですね。むしろ反社会的勢力というと暴力団など経済実益を前提とした非合法組織のほうが重要視されるなかで、市民団体を隠れ蓑にした左翼運動のようなイデオロギー色の強いものは「いまどきの連中にそうそう広がらないだろう」という安心感というか、油断があったのかなとは思います。


 まあ、もし私がそっち方面の人ならば、何か適当に公職選挙法違反ネタを見つけ出して連座でバッヂ外させて豚箱に入れられるよう努力するんでしょうけれども、鈴なりになってるところを一網打尽にしちゃうと監視対象の勢いがなくなって、またぞろ公安調査庁要らないよ論が出ちゃいかねないので温存するんだろうなあ。


 そう考えると、タレント議員といいプロ市民といい赤絨毯の価値って随分目減りしたもんだと感慨深いです。


○ mixiで民主党支持者と暖かい情報交換(笑)


 人事のような雲の上のことなど現場にはちっとも伝わってこないので予想するしかないので何ですが、先方も事情は同じようで、休養しているはずの小沢一郎さんが普通に庭を散策している光景を写メしたとかっていうどうでもいい小ネタで盛り上がっておりました。


 支持されたわけでもないのに選挙に勝った民主党の皆さんの困惑した心境が手に取るように分かります。む。


○ 馬鹿が押し目買い


 ご自由にどうぞ。ってあたりで風呂入ってビール飲んで寝るか。お疲れ様でした。

Continue reading "2007参院選の雑感" »

2007.07.30

田中真紀子「麻生氏こそアルツハイマー」

 麻生氏が「アルツハイマーでも分かる」発言で批判され、つまりアルツハイマー患者=キチガイor馬鹿という意味合いであって、アルツハイマー患者に対する偏見、差別ではないのかというタイプの失言が物議を醸した。


 その麻生氏に対する批判として、田中真紀子氏が「麻生氏こそアルツハイマー」と発言し、それは罵倒なのか否定なのか批判なのか知らないが負けず劣らず田中真紀子氏もアルツハイマー患者に対する偏見を前提にしているように感じられて笑った。


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070728ia21.htm


 記事中では麻生氏のことを「口の曲がったわけのわからないおっちょこちょい」と煽られているのですけれども、ここで麻生氏が田中氏に対して「パニック障害で躁鬱病のピュア培養キチガイ」とか反論したりすると泥沼な感じがして好ましいんだけど、まあ言い返さないだろうな。

Continue reading "田中真紀子「麻生氏こそアルツハイマー」" »

2007.07.29

続投…

「責任果たしていく」安倍首相、続投の意向表明
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/news/20070729it17.htm


 誰が選挙の責任を取るんでしょうか… 平沢さんですかねえ?


(追記 23:17)


 と思ったら青木さんと中川秀直さんの辞任が来た。そうですか。つか虎ちゃんが落ちてるんですが… 三日前まで37対33だったのに。ま、明日早いので今日は寝よう……。

Continue reading "続投…" »

唐沢俊一氏の盗用問題が意外な方向に発展している件について

 おととい、漫棚通信ブログを読んでいたところ、唐沢俊一氏の盗用問題についての交渉が何故か決裂していることが書かれていて驚きを禁じ得ませんでした。


http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_604f.html


 「大いに参考にして」「大変似通った文章で表現」であると唐沢氏当人が認めている以上、ある程度の大人の対応の結果として早々に幕引きするのかなあと思っていたら不思議な展開もあるものです。恥ずかしながら漫棚通信氏は良く知らなかったんですが、交渉の経緯を見るにそんな常軌を逸した対応をしているようにも見えず、せいぜい幻冬舎側からすれば「ネットに書くなよ…」ぐらいのとほほ感が漂うぐらいのものであります。


 若干コメント欄が焦げ臭いのは致し方のないことですが、ここに町山智浩氏が参戦。いい湯加減になっております。もっとも、コメント欄も立場ははっきりしているものの内容自体は穏当なもので、町山氏も正論を述べていて何の問題も感じません。


http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20070728


 発端の「唐沢俊一氏が盗用をした(らしい)」ということだけが微妙な行動で、それ以外は各人各プレイヤーが立場に基づいた正論を述べ何一つ瑕疵も問題もないのに、発端の行動についての是非だけが残っていつまでもネット上で燻っているあたり、だんだん芸術性を帯びてまいりました。


 ついでに、本件についてはどーもそういう「界隈」で本件についての見解をネットに書くか書かないかの「踏み絵」のような状態になっているようでありまして、詳しいことは良く知らないまでも、何かごちゃごちゃしてます。


 たぶん、町山氏指摘の通り「とにかく、唐沢はバレた時点でさっと盗用を認めて、自分の責任で回収などの後始末をすれば、これほどみっともないことにはならなかったはず」というのに加えて、同じテーマで新書で五冊六冊出す方法論でやろうとして引くに引けなくなって、掛け金が上がってしまったため勝負から降りられない唐沢俊一氏に、現状で誰一人まともな人が助け舟を出していない状況について鑑賞するべきなのかとさえ思います。町山氏は自身が熱くなってるととんでもないことをやるが、他人の揉め事だと驚くほど正確で説得力のある議論を展開するあたり小寺球審みたいです。


 このあたり、問題の所在がどうというより、論評する人間の立ち位置が明確に現れるもんだなあと改めて感心しましたが、本件についてはあくまで感想であって特にこれといった提言もオチもありませんので、引き続き本件ネタをお楽しみください。

Continue reading "唐沢俊一氏の盗用問題が意外な方向に発展している件について" »

ヤクルト古田監督のクソ采配炸裂に心地よい脱力感を覚える

 一点ビハインドで岩瀬が出てきて、宮本がライト前ヒット。最近は岩瀬も絶対的な感じじゃないし、期待できるね。一死一塁。バッター宮出とかいうでっかい置き物のところで代走に飯原。え。代打飯原じゃないの。代走なら志田か三木だろ。


 と思ったら、飯原がなぜか盗塁敢行。予想外の事態に焦る谷繁。送球が高めに逸れて、何と飯原盗塁成功。驚きのクソ采配的中。チーム最多盗塁してる飯原だけどもう少し大事にいけよ。


 と思ったら、古田監督が宮出にバント。宮出に送らせて福川で勝負ってことですか。宮出もノーヒットだけど福川も負けずにノーヒットですよ。代打でも送るんですかね、と思っているうちにファースト森野@誕生日が絶妙処理で飯原をサードでタッチアウトに。凄い勢いで盗塁が無意味に。驚きのクソ采配、見事外れ。せめてバントさせるんなら三木でも出しとけ。その三木が宮出のところで代走。ちょっと待て。そんなら最初から三木を代打バントさせておけよ。


 と思ったら、その三木がまたしても盗塁敢行。驚きのクソ采配、再び的中。で、打席にはそのまま福川。え。代打いないの。と思ったが、切り札のはずの真中が、七回裏二死走者なしでぽつんと代打に出されてんだよね。ベンチには川本、渡会、志田、城石に加えて何故か選手登録されてる古田って状況。誰一人として期待できる打者はいません。ならちゃんと真中は温存しとけ馬鹿。案の定、福川は2ボールから打ってってサードゴロ。進塁打にすらならず。


 結局、最後のバッターは渡会。ゴミのようなセカンドゴロでゲームセット。少しはどうにかなるかと盛り上がった九回裏がうんこ山盛りの采配で崩壊。ゲームは3回裏まで4点リードだったのが爆裂リリーフ陣に戸田のエース花田が加わって華麗に壊滅。ゴーグルマン吉川は今日も連投させられタイムリーを浴び、高井と石川はウッズを各一回敬遠して合計9四球。遠藤も木田もブルペンで投げてたぜ。可哀想にな。


 先発が五回か六回ぐらいまでしかもたないのは仕方がないとして、あのリリーフ陣の総崩れっぷりは私が愛するタンパベイをも超えているように思う。2点差以内の僅差ゲームの勝敗は16勝29敗と圧倒的ではないか我が軍は状態であります。得失点差で考えればヤクルツの勝負弱さは芸術的。まるで川崎球場時代のロッテオリオンズのようだ。


 3回裏にいたってはヒット、一ゴロ、ヒット、四球、二塁打で2点しか入らずチェンジってのはどういう野球なんだよ。ラミレスとリグスのオーバーランでの走塁死が原因なんだが、先の塁を狙う走塁というよりボーンヘッドの類。緻密な野球をヤクルツが目指すのであれば根絶しなきゃいけないプレーだ。


 結局、昨日に続いて魔将ガイエルの本塁打&四球が楽しいだけのゲームでありました。

Continue reading "ヤクルト古田監督のクソ采配炸裂に心地よい脱力感を覚える" »

2007.07.28

人生、踏ん張りどころを間違えなければ案外何とかなる件について

 普段から順調かつ堅実に働いて能力を発揮する人間と、「うわ、やべぇ!」という状況にならないと力が発揮できない人間といるようでありまして。まあ、「うわ、やべぇ!」という状況に陥るなというのが宮本武蔵さん談ですがね。


 まだ終わってないけど何となく思ったことの備忘録的まとめ。


(0 問題が起きるだろうことをあらかじめ予測しておく。天変地異を除いて、起きる問題の内容、問題を起こす人間はたいてい決まっていて予測可能なことが多い。
 → 一番最初に問題に直面した人間が問題の把握に長けた人間とは限らない。可能な限り起きそうな問題を予測しておいて、保険をかけられる準備があったほうが解決は容易になるし、問題自体が露顕しないことも考えられる。


 1 「何もしない」が最良の解決策であろうものと、少なくとも「何かをする」ことが「何もしない」よりも改善されるであろうものを分ける。
 → 一過性の問題に無理に対応しようとして寝た子が一斉に起きる状況がある。相手があることであれば、相手とのコンタクトが可能な人間を、そうと悟られないように準備しておく。


 2 最適でなくても、問題に強い人格を備えた人間を対処に充てる。スキルや専門知識があっても問題処理に向いていない人間は(不満があっても)外す。
 → 事案に詳しい人でも緊急事態に向いてない人格だったり、専門的合理性に拘りすぎて応急判断的な割りきりができない専門馬鹿だったり、敗戦処理を面倒だと考え自分に何の得があるのか計算する人間だったりする場合がある。面談して、事象の説明をさせてみればだいたい判断がつく。が、事前にそういう処理に向いているかどうか知っておいたほうがいい。


 3 状況に流されず、優先順位を合理的につけて淡々とこなす。優先順位は時々によって違うが、予防線や退避口は何があっても温存しておく。
 → 絶対ここは守るという死守の精神は再起の可能性を下げる。問題はすでに起きてしまっていて劣勢なのだから、劣勢が取り返しのつかない決定的敗北に繋がらないよう差配する必要がある。親分がそれに気づいていないときや損失を考えて熱くなっているときは、まず親分から現場の裁量責任者からどいてもらう作業から。


 しかし、世の中には博打で負けた損を博打で取り返そうとする人が何故こんなに多いのでしょうか。ひとつのルールで敗勢なのは仕方がないとして、そのルールを全員が遵守する必要などどこにもないわけで、相手が意識を集中していない違うルールの世界で少しづつ取り返して逝けば、一個一個の局面では負けが込んでても最終的には帳尻が合うやり方も考えつきそうなもんですが。

Continue reading "人生、踏ん張りどころを間違えなければ案外何とかなる件について" »

2007.07.24

と思ったら各員総出でネタに総乗っかりしていた…

 産経新聞が見事な御用。小池さんも応援先でやっちまってるらしい。


http://www.47news.jp/CN/200707/CN2007072301000713.html


 まあ別にいいんですけど。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070724-00000089-san-pol
--
広島県職員労組 勤務時間中に選挙活動
7月24日8時0分配信 産経新聞


 自治労傘下の広島県職員労働組合が、参院選期間中の13日に組合員を対象に開いた「本部学習会」で、自治労が支持する民主党の公認候補2人に投票するよう呼びかけていたことが23日、関係者の証言と会合の録音テープで分かった。しかも学習会は勤務時間内に開催されており、総務省公務員課は「職務専念義務や政治的行為の制限を定めた地方公務員法に抵触する恐れがある」としている。

 関係者によると、この学習会は人事院勧告、職場要求、政治闘争などをテーマに、広島県東部にある県の施設で開かれ、70~80人が出席した。

 席上、県職員労組の役員が「参院選への取り組み」について語り、「とにかく投票に行こう」と促した。そのうえで現行の非拘束名簿式について「候補者の名前を書くことが応援する候補を当選させる」と説明。自治労の組織内候補(自治労中央執行委員)である民主党公認のA氏の実名を挙げ、「こういう現場を知っている人間が国政の場に入ることは、われわれにとって重要だ」「Aさんの当選を願って頑張っていきたい」と訴えた。

 さらに「比例代表ではAさん、選挙区ではSさん。この2人の名前を覚えてもらって選挙に向かっていただきたい」と呼びかけた。

 地方公務員法は、特定の政党や個人に投票するよう公務員が勧誘することを禁じている。

                   ◇

 広島県職員労組の話 「組合全体として応援している候補はいるが、組合員に対して誰に投票しろとは言わないはずだ。投票呼びかけが事実かどうか確認しようがなく、コメントできない」

Continue reading "と思ったら各員総出でネタに総乗っかりしていた…" »

田原総一朗氏の「安倍政権バッシングに関する微妙なフォロー記事」が掲載された件

 最近ヘビー級の「お前が言うな」記事が乱舞する傾向にあるが、本件において田原氏がどのような経緯で手打ちをしたのか非常に興味がある次第です。どう考えても平沢勝栄氏あたりを経由して坂本さんか誰か田原氏ブレーンを通じてネタを流してカウンター狙いという感じなんですが、話的にも今更感溢れるし、選挙後の総括の材料として出せるときに出しておこうというような感じなのかもしれません。


http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/column/tahara/070719_20th/index.html


 「新聞やテレビがなぜか全く指摘しない問題が隠され」というより、当たり前すぎて誰も触れないだけだろうと思う内容ながら、社会保険庁解体議論が年金不安を呼び選挙情勢に悪影響を及ぼすというのは仕掛けて仕掛けられるもんではない以上、安倍政権は「運が悪かった」または「ここで灰汁出しをして次期政権をどう長期にするか」または「衆院選のほうが大事ですね(次いこ次)」または「次のポストをどうするか」といった結果期待のほうが目の前の選挙の趨勢より大事なのは明白なのであります。


 早々に敗戦が見えてしまうとお金も集まらず地すべり的に議席を持っていかれて、頼みは某宗教団体とか金のかからない堅い地盤なんでしょうけど、こちらもまた意欲上がらずさっぱりな状況であるのは週刊誌等でも重ねて指摘されている通りで、下手すると30議席を割りかねない状況で、しかも次の衆院選も前回の馬鹿勝ちの反動で敗戦は織り込み済みにならざるを得ません。そうなると、切り札登場ってことで生太郎が登板する確率も低いのかなということで小池百合子か菅か虎ちゃんか一バツつきの福田&谷垣なんていう全体的にワンポイントくさい人たちが俎上に出されるもんだと思ってたんですが、どうも大勢は生太郎ってことらしいんですよね。


 ということは次の選挙は負けると分かってて生太郎登板という話だと大事な玉が短期政権で終わってしまうので、必然的に民主党右派の切り崩しなんかが進んでてある程度目処が見えたのでもういいや生太郎でみたいな議論なのかも知れません。とか何とか書いてたら、塩崎氏がまたなんか余計なこと喋っててしょうがねえなあもうという感じです。


 ここから先はもはや腹芸の世界のようなので窺い知れませんけど、選挙になって情報が入ってこなくなったのか、官邸に出入りしている人たちが軒並み口が重くなったので、もう次の権力闘争に移ったのかなと思います。こっから先、株価はともかく地価がクラッシュ、経済事犯てんこ盛りの状況かもしれないし、そもそも生太郎氏では資金が集まらないことは今回はっきりしたのでしばらくシンクタンク系で情報振り回していた人たちもブレーンを自認してた人たちも目としては「一回休み」ってことなんでしょうかね。


 立場的には仕方がないのだろうけれども、あまり実績を稼げない閣僚が延命のための希望的観測も兼ねて”参院選敗退で政権交代はない”とか言っちゃうわけです。いや、気持ちは分かるんだけれども、お前が言っちゃいかんだろう。


 今回の選挙では大きな流れにならないだろうけれども、というかリカバリーショットとしては質も悪いし時期も遅すぎるけども、選挙後に結構大き目の荷物になるような気はします。税方式にするかどうかは知らんけど、たぶん規制緩和の材料として良く分かんない業者が随意契約で委託されたりするとまた問題になるんじゃないですかね。これは政権が倒れようが倒れまいが待ったなしで処理しなければならない課題なので、このあたりを口実にして何かドンパチ起きたら目も当てられませんね。


 たぶん普通にやってたらまず経済からおかしくなってくると思います。非常事態が発生するかも知れない。まあ、これはいつ何時でもありうることではありますけどね。そういうときに、小泉再登板機運が高まって、ただ小泉氏に復権の気持ちがありません、なんて話になって、スキャンダル抱えたまま下野した竹中平蔵氏が再登場とかいう状況になるといろんな意味で再編の号砲かもしれず。復帰したてで恐縮だけど、与謝野せんせには頑張っていただきたい……。


 ともあれ金が集まらないのではどうにもならないし、4号機の時代ほどその方面の皆様からのご支援はいただけないことは選対も気づいたかという状況なのかしらと遠巻きに見ていて思いました。諸氏健闘を。

Continue reading "田原総一朗氏の「安倍政権バッシングに関する微妙なフォロー記事」が掲載された件" »

2007.07.23

ロシアンパブの不法就労で経営者逮捕

http://www.fnn-news.com/cgi-bin/fnnmenu/menuFrame.cgi?url=headlines/CONN00114677.html&lang=ja&gid=CONN00114677&id=rss


 最近、赤坂に露助女性が減ったなあと思っていたら、こういうことであったのか。


--
東京・錦糸町などのロシアンパブで不法就労のホステスを雇っていた経営者ら10人逮捕

--------------------------------------------------------------------------------
東京・錦糸町などのロシアンパブで、不法就労のホステスを雇っていたとして、経営者ら10人が逮捕された。
逮捕されたのは、墨田区江東橋のロシアンパブ「コレクション」の経営者・藤縄隆三容疑者(55)など、5店舗の経営者らあわせて10人。
藤縄容疑者らは、留学ビザなどで滞在しているロシア人やウクライナ人の女性をホステスとして雇い、接客させた疑いが持たれていて、警視庁は6月に、藤縄容疑者らの店を一斉に摘発し、ホステス49人を検挙した。
藤縄容疑者らは「ロシア人女性は人気があるので、雇ってもうけたかった」と供述しているという。

Continue reading "ロシアンパブの不法就労で経営者逮捕" »

燃える魂の福島県立医科大学忘年会

 画像流出して騒ぎになっています。


http://www10.atwiki.jp/fukushimaika/pages/12.html


 我が国は千人あたり二人程度と医師の少ない国であり、医療の現場は疲弊しきった状況にあるなかで、少しでも質の高い医療を安定的に提供できる仕組みの構築が求められています。


 SMはともかく、スカトロは衛生上問題があるのではないかと私は思います。なお、本件事案の起源は、主に以下三点に集約されると考えられます。


・大学の鯖で堂々と公開したこと
・このご時勢にPDFでなくて画像ファイル単品でうpしてたこと
・そもそも忘年会でこういう座興やってたこと


 今後ともよろしくお願い申し上げます。

Continue reading "燃える魂の福島県立医科大学忘年会" »

2007.07.20

村上実刑判決に対する備忘

 保田氏がエントリーを上げていたので。


http://wkwk.tv/chou/entries/2007/07/post_1034.html


 村上氏の罪状は「目立っちゃったから」というのもあるかもしれませんが、まずは「調書での自白と『聞いちゃった』記者会見がすべて」と、調書内容を実質的に覆した人々の”服装”を見れば裁判所が(地裁とはいえ)信用しなかった構造は分かるかも。大馬鹿記者がまた国策調査でファッショだと非難するかもしれないけど。


 ただ、無罪になったらもう少し筋の違う別件を立ち上げていたと思います。


 究極には:


> 提案をして、相手側経営陣が「やりたいですね~」「いいですね~」と言ったので、その時点でインサイダーにひっかかるからと株式の売買を停止するとは考えられず、実際、そのような行為を取っているファンドもほぼないと思われます。


 厳密に言えばアウトだろうと思いますし、それがいろんな思惑を表に出されて裁かれる可能性があるとしたらそれは立派なレピテーションリスクに感じます。二年前ならともかく、この時期にそのような李下に冠を正す人がいたとしたら、空気を読まなさ杉かよほど確信犯か償還期が迫ってて数字を作る必要があるかのどれかじゃないでしょうか。というか、仕込が終わらないうちから提案をするファンドがあったとしたら、それは余程の… という気もしますし、某isologueの旦那のように、細かい詰めをして納得づくでやる善良な人たちばかりではないので。


 いろんな論説出てますけど、私が引用した保田氏の部分が線引きとして明確になったうえで、このあと続くであろう「上場反社100社リスト」捜査やマネロンの基準点となるのかなという風に思います。つーか「次もやるので乞うご期待」の動きでしょうし……。


 まああれだ、山師にもマナーがあるんだろうということですかね。


(09:22 追記)


 とかなんとか言っているうちに、類例が出ていた。もろ同じではないけど、奇しくも保田氏が言わんとしていることと合致している。


http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20070719AT2C1903V19072007.html


 あと、日興有村氏も同様だったんじゃないのという論考もあるようだが、まあそのあたりは後日。

Continue reading "村上実刑判決に対する備忘" »

2007.07.19

村上さんが実刑

 あらやだ

Continue reading "村上さんが実刑" »

中国ではロケット弾を打ち上げて雨雲をどかすテクノロジーがあるらしい

 かつて吸水性ポリマーを利用した人工雪を降らせるとか言って株式を公開したクソ銘柄があって、最近も反社会勢力との関連が取り沙汰されるなどウキウキな状況だった我が国の新興市場であるが、中国ではより奥へ踏み込んでいっているようである。


 ヨウ化銀打ち上げて雲を作って雨を降らす程度であれば、うどん煮過ぎで川が干上がった香川県でもやろうと思えばできるんじゃないかと思う。意味があるかどうかは知らないけど。ただ、いまない雲を作ることは可能でも、いまにも雨が降らんとする雲をどかして天候を良くしようという斜め上の発想はどうなんだろうか。台風でもやってきたら核でも落としかねない。おとなしく開閉式ドーム球場みたいなのを建設するとか、そういう方向にはならなかったのは残念なことである。


 しかも、北京五輪期間中に開会式閉会式の間に雨を止ませるためだけに「挑戦」するんだと。「最後のチャンスだ」じゃねえよ。それって雨も止まないだけじゃなくて破片まで降ってきかねない勢いなんじゃないのか。


 かなりグダグダな展開になってきていて正直微妙な感じなのだが、金の余ってる地域も金の干上がった地域も大丈夫なのか、中国。


--
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070717-00000160-jij-spo


ロケット弾で雨雲を分散=開閉会式での晴天確保へ-北京五輪
7月17日18時31分配信 時事通信


 【北京17日時事】17日付の中国日報など中国各紙によると、中国気象局の鄭国光局長は16日、来年8月の北京五輪開閉会式で晴天を確保するため、ロケット弾を発射して雨雲を分散させ、雨を降らせないようにする演習を開始すると語った。
 北京の8月は降水量が多い時期で、開会式は来年8月8日に国家体育場(愛称・鳥の巣)で行われる。世界が注目するオープニングイベントが雨に見舞われては形無し。そこで、ロケット弾を用いた自然への「挑戦」となった。
 中国ではヨウ化銀などを搭載したロケット弾を発射して雲を刺激し、降雨を促して農業などに役立てる技術が実用化している。鄭局長は「この夏は五輪期間中と似た気象状況でテストできる最後のチャンスだ」と語った。

Continue reading "中国ではロケット弾を打ち上げて雨雲をどかすテクノロジーがあるらしい" »

2007.07.18

佐藤藍子「私もジャーナリズムへの過大評価だと思ってました」

 ガ島通信の藤代裕之氏と武田徹氏の間でプロレスが始まったというので見物に逝った。


「事実主義」こそ、ジャーナリズムの敵だ
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20070712/129746/
■[趣味のジャーナリズム]武田徹こそ史上最強のジャーナリスト
http://d.hatena.ne.jp/gatonews/20070717/1184693877


 本件、どっちが正しいとかそういう話でなく、意外と大事な論点って伝わらないよね(by東京電力)ということなのかと思うが、それはさし措いても本件は元新聞社の藤代氏とジャーナリストの武田氏の事実に向かう際の姿勢の違いから派生した議論になってて面白かった。


 ところで、この二人の間で共通しているのは無精ひげであって、同じく無精ひげを愛好している私からすると勝手ながら親近感を抱くわけである。剃るの面倒くさいよね。藤代氏みたいに無闇に立派な無精ひげだとあれはあれで品格として成立するのかもしれないが、私のようなほっぺたに生えて鼻の下のとこだけ生えない無精ひげだと何か貧相に輪がかかる気がする。率直に言って羨ましい次第である。


 思い返せば、周囲に無精ひげが増えた。ついでに坊主も増えた。ひげ坊主コミュが成立していたので見に逝ったら閑散としている割には人はいっぱいいた。もっとひげ坊主について語り合うべきである。本件のwinnyアイロニー(笑)で一番最初に武田氏にうんこを投げた偉大な男・高木浩光氏もひげ坊主であるべきだ。しかし、世には茶坊主も多い。事実主義がどうというより、言いたいときに言ったもん勝ちということであろうか。


 つまり、後出しジャンケンは無敗であるが故に佐藤藍子が最強であり勝者であって、世間というのはそうやってできているのだなあと思った。

Continue reading "佐藤藍子「私もジャーナリズムへの過大評価だと思ってました」" »

2007.07.17

代打桧山→桧山敬遠

 虎スキーから嘆きのメールが来てて何だろうと思ったら、表題の如き伝統の巨人阪神戦のクソ采配対決化だったという話。でも「二岡に代打小関」という虚無の采配よりもこちらはまだ分からんでもないがなあ。結局、ジャンを五回で降ろして強引にJFKという岡田采配のほうが面白なんじゃないかとも思えるが、一方で巨人側が福田に姜建銘に山口と、伝統の一戦を若手ピッチャーお試しタイムにしとるのもアレだ。いくら鉢が置物化してるからって。

 もういい。寝る。

Continue reading "代打桧山→桧山敬遠" »

筒井康隆『巨船ベラス・レトラス』(文藝春秋社)

 率直に言うと… 読むんじゃなかった。
 正確に言うと、「いま」読むんじゃなかった。


 以下、雑然と書く。読み終わってネットや読書家の意見交換などにあって、この作品自体は微妙な評価だし、やはり文学界そのものを扱っていることも関係しているのか好意的にせよそうでないものにせよ書評自体があまりない。文学の危機を筒井流にアレンジして、前の「大いなる助走」を補完する内容になってますね、でだいたい終わり。たぶん著者本人も誰かにこれを論じてもらおうと思っている節もなく、綺麗な投げっ放しジャーマンで終わるあたりが「なるほど」といううねりを感じさせるに留まる。あれはそうしようと思ってできるもんじゃないだろうと言う意味での「なるほど」だろうと私は勝手に解釈した。たぶん、書いてる途中まで画期的で前衛的な何かをしたかったのではないかと感じさせる。途中、登場人物である作家の創造した作中の人物が仮想の巨船上で会話してる時点で「筒井康隆」本人の照れながらの登場は予測しなければならないのがアレで、その本人が矢鱈憤怒している北宋社の『満腹亭(アナーキーなレストラン)へようこそ』にいたっては、amazonで普通に「新品3点」とかいって普通に売られている。一刻も早く差し止めておくべきである。野放しにしておいてはいけない。新潮社は人権蹂躙雑誌を編む前にどうにかしてやるべきだ。爺さんももっと頑張れと思う。


 で、二度読んだ。何で二度読んだのかというと、あとで思い返してみて、あの出来事は船上のことだったのか現実の、例えば文壇バーでの話だったか読者も亜空間に放り出される類の不整列に陥ったからである。気になって仕方がない。歴史小説じゃあるまいしそういう読み方に意味があるのかどうかと問われても気になるのであるからやむを得ない。道中、変なのというかキチガイが出てくるんだけれども、冒頭に何かの発生を予見させるキチガイなりの文学とエンターテイメントとの間にある相克ってのは効いた。筒井康隆氏自身がその時点で言いたいことが詰まっている以上、読んでいてどうしても「そういえばそうであるかな」と読み手の現実と逝ったり来たりをしないとそのアジテーションなり論立てなりが最終的に何を伝えようとしているのか、あるいは読み損ねてしまってないか不安になる。


 筒井的世界が巨船をあしらって危機を演出した対象は文学界だったが、本作品で規定された枠はひたすら文学についてであってそこと連関した映像業界やラノベといった微妙なポジションにあるものはサブ構造として位置づけられている。作品の大量生産、それに伴う浅薄化、質の低下、商業主義的価値観との相克というのは筒井氏自体が経験してきたものの延長線上にある立ち枯れ状況であって、筒井氏からすると必死こいて胃に穴開けてまで頑張ってきたのに振り返ってみたらまともな作家がおらずろくな作品も書かずただ文学賞が売らんかなの精神で適当に乱発されて十代の少女がくだらねえ小説で賞受賞してその後はパッとせずで若手作家はろくに文芸作品読まずにつまんないラノベやエンタメ小説に進出してテーマが枯れればそこから脱出する手段さえ用意できずミステリーにいたっては前衛も技巧もろくにない作家が次から次と出版社の都合で世間に送り出されてはその質の低さを読み手から呆れられて読者離れをおおいに引き起こし末期的だからとりあえず文学的巨船を構築して本人登場で北宋社馬鹿野郎という話である。


 ところが、筒井康隆氏がご本人のいる文学界で起きている現状を正確に把握し、小説の中で的確に指摘しながら作中人物に語らせ描写するほどに、実はその筒井氏の持つ価値観というか、文学の絶対性みたいなものに関する違和感を想起させる。しかも、その違和感には何の不快も感じない。なぜなら、筒井氏が指摘し危機と感じる文学界の出来事は、全くの相似形としてテレビバラエティであるとかドラマ、演劇、ラノベ、アニメ、野球、ゲームといったあらゆるカテゴリーでいま発生している現状と悉く符号するからである。


 筒井氏が生きてきた文学の荒廃を嘆くのとほぼ同じ意味合いで、テレビ局の経営者が”テレビ番組制作能力の減退が若者のテレビ離れを起こし、低俗な番組で目先の視聴率を稼がなければ株価を維持できない悪循環を引き起こしている”と株主総会で堂々と言ってのけてしまうわけだし、演劇にしても少ないパイの奪い合い現象が続きすぎて切磋琢磨どころか疲弊したところから脱落していく傾向が顕著な一方で劇団四季なんてのがあってどうなんだよそれという話であるし、筒井氏が批判するラノベやエンタメ界隈は若手作家の切り出しがすでに一巡してしまってイラストに頼る売り方を経由したあと今では編集者を中心とした”分業”とも言うべき作家性無視のキメラが大量に出てそれどころではない状況になっているし、まあどこも概ね似たような感じなのである。そのような世界で、ロシア文学における美と善の一致という価値観がどうの、私が好きなキケロが死に至る病についてどうのと語ろうものなら付き合ってくれる人自体が少ないのも当然と言えば当然の帰結なんだろうと思う。相手、そんなの知らんもの。岡田斗司夫氏がどっかで「オタクは死んだ」とか言ってしまって、いままでさんざんオタクで飯を喰ってきていまさら何を言ってるんだと批評されていたのを読んだが、あれだってオタクという文脈で言う過去から現在に繋がる作品の系譜、伝統というものが短いながらも存在してきていて、若いオタクがブームに乗った作品の上っ面だけを取り上げてパンチラがどうだキャラ萌えがどうだとただひたすらに性欲と衝動だけで消費を続けていく現状に対して従来の知的枠組みがどう対処していくかを熟考した挙句、挫折に至ったものだと考えるのが正当に思える。本当はどうなのかは知らん。だが、私たちがいま嗜好しているもののオリジンに対する造詣や、少なくとも敬意を抱くことなしに、単に消費の材料として積み上げて逝き、知性ある文化財にしていくことへの期待を持てないのであればそれは単なる商品であって文化ではないよな。


 ネットの時代になって、文章読みとして人材がプールされているような機能、あるいは、野球好きが野球についての理屈や見方を吟味するような機能が、お手軽になった反面、大量の浅薄な情報によって埋没してしまって深く掘ることが不能になってしまったようには感じる。その場が面白ければそれでいいのであって、その場を面白くするために素材を適当に商業著作物から引っ張ってきて張り合わせて文章なり画像なり映像なりにして無料でバラ撒いて同好の士同士安価でお手軽な面白さで時間を共有できればそれでよいという暗澹たる状況になっているのは筒井氏の作中での指摘通り。それについては何も文句はない。しかし、それは小説と言う枠内で為される社会批評、口の悪い人間が言うならば仲間内での業界批判でせいぜい部数一万部内外でやるべきものではなく、むしろ筒井氏が業界の成熟と共にあったことに対する考察の一切は「哲学」に類するものであると思う。1952年のアメリカ大統領選挙みたいなものだ。「知性」と「俗物」の対立の上で反知性主義が沸き起こる中で置き去りにされたものは知性を支える知識や教養とはそもどのようなものであったのかという規定である。筒井康隆氏がやろうとしていることは、自身を小説に出陣させることではなく、より体系的な知識や教養を構築するための哲学を適切な形で表現することのようであって、そうしようと思ってできないのか、できるけど何か面倒があってやらないのかよう分からん状況になっている。絶対に議論が噛み合わないことを期待して、新潮社は筒井康隆氏と梅田望夫氏の対談本を企画すべきだ。


 少なくとも、本作品以外でも筒井氏が持つ社会観の構成要素のは、その書き手なり読み手のパワーの総量とでもいうべき「文学」という絶対的価値観(Y軸)と、それが時系列的にどう華が咲くのかという「時間」という推移(X軸)とで概ね構成されている。それが、文学の覗き窓から見晴るかす外界としての社会というZ軸も巻き込んだとき、なんつーか非常に綺麗な哲学的光景を作品の中に勝手に構成して後戻りできなくなり、激しく饒舌になって論旨一貫微動だにしないのが凄いのである。風刺してるつもりなんかないのかもしれない。ただ、あまりにも純正な知識主義(アルファケンタウリで言うところの学院長プロホール・ザハロフ)ゆえに、論旨がズレないだけかもしれない。


 要するに言いたいことは二点あって、齢70歳を超えた爺さんがいまなお新しい可能性を読者に与えてることに対する驚愕と、そんな爺さんに叱咤激励されても現状改善ひとつできない業界そのものの不甲斐なさとが交錯しています。

Continue reading "筒井康隆『巨船ベラス・レトラス』(文藝春秋社)" »

2007.07.15

帰宅&現職復帰のお知らせ

 とりあえず帰ってきましたよ、と。

 ただ向こう二週間ほどは諸般の都合で更新が滞りがちかと思いますので、その分は池田信夫ブログ、あるいはガ島通信でお楽しみ下さい。

Continue reading "帰宅&現職復帰のお知らせ" »

2007.07.09

フルキャストはじまったな

 派遣も概ねそうなのだが、人材に関する仕事で斡旋仲介料を取る仕事の急成長の後始末って、コンビニ以上の急ブレーキになってしまうのかもしれんな。


フルキャスト:天引き「業務管理費」全額返却 労組に回答
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070707k0000m040047000c.html


 それにしても、労組があったとは知らなかった。やりすぎは良くないが、組合活動と企業経営が馴れ合わないならこの手の搾取も是正されんのかね。

Continue reading "フルキャストはじまったな" »

2007.07.08

魔将ガイエル

 ガイエル以外先発全員安打でヤクルツ快勝、それでもガイエルは死球で出塁。死球はリーグ単独トップの14個目、二位高橋由の10個を激しく引き離してぶっちぎり状態。魔将最強。

Continue reading "魔将ガイエル" »

横田濱夫氏の「さわかみ投信全否定」には頭が下がる

 過日、某所で話題になっていたのを思い出し、横田濱夫氏のサイトを訪問してみたら、鬱になるほどストレートな物言いがそこここで炸裂しているのに気づいて面白かった。この正直者。


さわかみのインチキについて
http://www.y-hamao.com/diary/index.html


 別にそれはインチキというわけでもなかろうと思うのだが、爾後だんだんヒートアップしていくさまを便覧するに、ある種の純粋な病理がそこに介在しているようには思える。しかも、別に間違ったことが書いてあるわけではない。


さわかみファンドが詐欺と言われないためには
http://www.y-hamao.com/diary/index.html


 …と、ここまで書いて気づいたが、横田氏のサイトは動的ページのようであった… リンク貼れないじゃないか。魚拓で代用するか。


さわかみファンドは解約だ
http://megalodon.jp/?url=http://www.y-hamao.com/cgi-bin/diary/news.cgi%3fvew%3d19&date=20070708163425さわかみのインチキについて
http://megalodon.jp/?url=http://www.y-hamao.com/cgi-bin/diary/news.cgi%3fvew%3d15&date=20070708163523さわかみファンドが詐欺と言われないためには
http://megalodon.jp/?url=http://www.y-hamao.com/cgi-bin/diary/news.cgi%3fvew%3d13&date=20070708163746


 横田氏とさわかみの旦那との間に何があったのかは知らん。ただ、以下を読むと二年前ぐらいまでは普通に交流があったようである。


組織的にヤバいと思ったこと
http://megalodon.jp/?url=http://www.y-hamao.com/cgi-bin/diary/news.cgi%3fvew%3d18&date=20070708164151


 それ以前だと、06年06月に「下がってうれしいさわかみファンド」というエントリーがある程度で、特にこれと言って罵倒しているわけでもないので、ごく最近に横田氏とさわかみ投信の間で何事かあったのだろうと思われる。


 さわかみにおける世襲の問題だろうか。どっちにせよ預けてもいない業者のことなので詳しいことは何一つ知らないわけだが。

Continue reading "横田濱夫氏の「さわかみ投信全否定」には頭が下がる" »

オーティズ

 オリックス時代は大地図と言われ、栄光ある石毛監督時代にシェルドン、ブラウンらと共にクリンナップを任されたオーティズが千葉ロッテに入団して試合に出てた。メキシカンリーグでは250打席立って打率4割。ワトソン、ズレータ、ベニーと居て、なおオーティズというのは如何なものだろうか。ゴミのような超絶貧打と鉄壁無双の投手陣を抱えていた石毛オリックス(最下位)から大崩壊先発陣に爆裂リリーフと狂ったように打ち続ける凶悪打撃陣を擁するレオンオリックス(最下位)に変貌したあたりの立役者だった。実は私が好きな選手だったので、素直にオーティズの復帰を喜びたい。


 指名打者で出てきて今日はマルチヒットを記録。不思議オーダーを良く組むバレンタインのことだから、ライトズレータ、センターワトソン、セカンドオーティズとかやるかもしれん。球場の右半分がラッキーゾーン。


 それはそうと、カーターが何か化けてる。楽天相手とはいえ、6回2/3で1失点、防御率3.36とはたいしたものじゃないか。W吉田の一角、吉田修司がセーブ挙げてるし。どういうチームになってしまうんだオリックス。目が離せない。吉田豊彦は早く復調して戻ってきて欲しいね。魔将ガイエルも死球四球安打凡打で2打数1安打3出塁。しまった観に逝けば良かったと思った(笑)。

Continue reading "オーティズ" »

選挙が近づいてまいりました

 今度はまた赤城農相のスキャンダルですよ。松岡さんがああいう感じで自殺したあとですし、今度は清潔な人をということで選びに選んだ結果がこのザマです。誰ですか、身体検査した人は。


 個人的に思うんですが、政治団体の届出の内容に実態があるのかどうかなんて、身体検査やる前段階で党本部があれこれチェックしたり抜き打ち訪問したりしながら、閣僚になるよな当選回数にならんうちに草取りをしておくもんじゃないんですかね。そう政権も長く持たない可能性もポスト松岡時点であったのだから、とりあえず若くて実績をこれから積ませたい議員を優先して充ててみたらこうなってしまったというのは何とも。


 結果的に、上杉隆氏がもそもそ語っていた内容がそのものど真ん中で出火してしまったというわけで、本領発揮ですね。


http://www.uesugitakashi.com/archives/50830634.html


 ここまでスキャンダルが出てグダグダになってて、いまだ崩壊しない安倍政権というのは実に凄い。そのまま選挙に負けてから、いろいろ理屈つけて「ここで放り出すのでは無責任の謗りを免れ得ない」とかいって内閣改造でお茶を濁して続投、任期満了まで目指してレッツゴーという状況になったら本当の意味で日本政治史に名前が残ると思われるので、安倍首相には引き続き強行採決をぜひお願いしたいと思います。


 もう負け戦が見えているなかでスキャンダルが出る分には負けが確定する幅の問題であり、これを織り込んでいる以上、自民が負けても市場は崩れなさそうだという点で、ポスト安倍就任までに極力灰汁出ししておいて欲しいですね。そう思うと参院選で本当に良かった。菅義偉氏とか片山虎ノ助氏とか小池百合子氏とか率直に言って誰でもいいんですけど、次回衆院選で選挙に勝てる人が来れば市場が崩れていても多少は持ち直すということで。ひとつ。


 で、ネット選挙と言えば工作員、政治領域の工作員といえばニュー速+ということで、評判になっていたのでさっそく観に逝ったんですけど凄いことになっています。


http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1183788995/l50
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1183789902/l50
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1183770513/l50
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1183815261/l50
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1183808937/l50
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1183799674/l50
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1183812310/l50
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1183774090/l50
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1183814657/l50
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1183803101/l50
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1183791571/l50
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1183814828/l50
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1183790857/l50
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1183817666/l50


 凄まじい量のスレッドが大量投下されてて面白いことになっています。これらのスレッド、全部赤城農相事務所経費問題。しかも継続しているスレッドで★3程度までであって、コメント数せいぜい100かそのくらいのも容赦なく乱立。民主党シンパ、やりすぎです。ぜひ選挙期間中もスレ立て継続していただいて、ネット政治移行前のあだ花として臭い飯を喰う人を輩出して欲しいと切に願います。


 …しかし、これが「サイバー選挙戦」ねえ。ネットで煽ってもほとんど票が動かないから最近ではめっきりやらなくなった作戦と聞いていたんだが、いくらスキャンダル系の一押しに使う作戦にしたところでスレが連続で★3程度しか立たない微妙なネタだというのを見ると、ほかにやりようはあるのになあと思います。ばぐ太はともかく、同じネタでスレ立てしてるのだいたい特定一名なんだけど。夕刊紙やスポーツ新聞がヤフーBB回線使って自社記事スレ立てするよりタチ悪いぜ(笑)。

Continue reading "選挙が近づいてまいりました" »

2007.07.06

ネットイナゴと陶片追放(メモ)

 古代アテナイ。


 民主化、経済の発展に伴う貧富の格差拡大、貧困層の債務奴隷。改革による貴族特権の崩壊によって陶片追放制度と五百人集会が設置される。


 正義、名声、財産がある者が僭主となるのを民衆が防ぐ制度。ただし匿名。政治の主体は市民となるが、匿名の市民は名声のある者に隙ができると陶片を放り込む。


 煽動の技法が確立すれば、デマに踊った市民が匿名で投じた陶片によって有能な者、有為な者らを追放することはたやすい。


 ただし追放されたからといって財産を奪われるわけでも市民権を失うわけでもない。本当に力のあった者は陶片追放を受けても追放期間が過ぎ去ると通常通り活動していた。

Continue reading "ネットイナゴと陶片追放(メモ)" »

馬鹿が仕事を増やしやがって

 技術力や体力では勝ち目がありませんので、対人スキル一本で勝負を挑みたいと思います。

Continue reading "馬鹿が仕事を増やしやがって" »

【祝】きんたま嫁出産

 題からして文意が微妙に壊れているのが難点ですが、ご出産おめでとうございます。


 出産祝いは歳暮で貰った使わないサラダ油詰め合わせではなく、何か気の利いたものを検討しようかと思っております。あと、烏帽子親としてのご用命も承っております。現在のオススメは私の名前を二字とって「一郎」であります。如何でしょうか。男の子か女の子かさえ知らんのがあれですけど。どっちだったんでしょう。


 今後ともきんたま氏のご活躍とご夫妻の健康ならびにご子息の健やかな成長を祈念しております。

Continue reading "【祝】きんたま嫁出産" »

神田敏晶、大地に立つ

 IT業界草創期からの著名人で、あれから十余年いまだに最前線に身を置く割には最先端でも儲かってる風にも見えない男、神田敏晶氏が本当に選挙に出るっぽいです。これは凄いことです。いやー、凄い凄い。


 この人、昔からイット界隈にいるんだけど何か具体的にしたとか上手く逝ってるって話を聞いたことがないんだけどな… それにしても健在なようで何よりです。


http://knn.typepad.com/knn/2007/07/post-2.html


 最初に見たときは渋谷のパイナップルカンパニーで何か変な帽子を被ってロカビリー風の格好で歌ってる神田氏だったんですが、あのあとパイナップルカンパニーはどうなってしまったんでしょう。


 マニフェストβ版とか逝って、いきなり「政治に移転ゼロ」です。知能指数はドコモの広告宣伝部なみですね。いや、褒め言葉です。しかし、政治といえばイメージだけじゃなくて政策も大事ですから、神田氏のマニフェストについて強く吟味してみました。


> "インターネット選挙"を可能にしよう!


 次の国会でネット利用を拡大することで公職選挙法を改正になる流れは変わらないと思うんですけど。率直に申し上げれば政策実現したかったら勝ちそうな民主党の推薦貰って出れば良かったんじゃないでしょうか。いや、褒め言葉です。マニフェストも5個あるんですけど、どれも「俺のやりたいこと」を箇条書きにしているだけのような… どうなんでしょう。まあ、神田氏を見てるだけで楽しいからいいんですけど。


 その後もマニフェストについて御託がいろいろ書かれていますが「インターネットは凄いっスよ」ということしか伝わってきません。政治とインターネットは重要なテーマであることは認識していますが、国家予算とか具体的な法案とか特定の技術とかについてはあまり詳しくはないようです。公職選挙法を改正してネットを使えるようにしましょうというの以外は、全面的になんじゃこりゃという内容で、たいへん好感が持てます。


 ネットは便利だから有権者が政治参加しやすいようにしようという意図は伝わるんですけど、神田氏、もともとあんまり政治過程や政策には関心がなかったようです。どこから論評していいか分からないほど不勉強なあたり、泡沫感溢れる仕上がりになっています。いや、褒め言葉です。「セカンドライフが流行しそうだから一口乗っておくか」という意味と同じ流れで「とりあえずインターネット政治の幕開けでも力説しておくか」って感じの山師パワーの底力を感じ、恐らく当選は難しいだろうという当然の予測の元に、永遠の参加賞受賞者神田敏晶氏の生き様をさらに太く刻み込むだけの予定調和が日本IT業界裏面史の様式美であります。


 何度か本件マニフェストを読み直すたびに一割ずつ増す絶望が私の心象風景の前に広がるわけですが、いまちょうど鳩山氏のツラの横にあるサイドバーに「ビキニゲーム18禁」なるリンクを発見し、出馬する前にそういうコンテンツ隠しとけよという、お袋に部屋に入られて見られるエロ本のような状況に涙を禁じえないのです。KNN神田のブックマークの筆頭というのは如何なものかと。有権者に対する心配りはきちんとしておいたほうが当選にグッと近づくんじゃないかと思いますね。


http://megalodon.jp/?url=http://knn.typepad.com/knn/&date=20070706020020


 もちろん、日々の神田氏の活動は注目に値し、そろそろ「KNN神田のITニュースのツボ!」も更新して欲しいところです。半年ほど前に、微妙にうだつの上がらない記事を書いて炎上してましたけど、どういう内容でもいいからネタになるというのは大事なことです。何事か為す人は、みんな一度は炎上を経験して打たれ強くなり心を磨き直し前を向いて一歩一歩進んで逝くのです。神田氏は昔から知名度も抜群ですし、何というか「人生全体がキャズム」って感じで、マジでイケてると思います。


http://blogs.itmedia.co.jp/knn/


 デジハリ周辺も、せっかくの神田氏出馬なのに無風というのは無情すぎる。もっと盛り上げてやるべきなんじゃないでしょうかね。また、神田氏のマニフェストについたはてブも現在わずか21。何この驚くべき冷静な反応。物悲しいにも程があると思います。


http://b.hatena.ne.jp/entry/http://knn.typepad.com/knn/2007/07/post-2.html


 今回の参院選は出力の高い泡沫候補が少ないこともあり、神田氏にはぜひ善戦と話題提供を期待します。もしネット選挙がどうということであれば、ネット上に政治献金用の口座番号置いといたり適当にブログ更新しとくだけで漏れなく公職選挙法改正の格好のネタとなるので是非ご活用ください。選挙に出馬して「うっかりtwitterとかブログ更新しちゃって公職選挙法違反でタイホ」とかいうネタができるのは神田氏だけだと思うし。


 いや、実はマジで応援してます。この人の行動力は凄いよ。

Continue reading "神田敏晶、大地に立つ" »

毎日の化粧で年間2キロの化学物質を体内に吸収

 ちょっと前の大紀元でこのような記事が。


http://jp.epochtimes.com/jp/2007/06/html/d51885.html


 なるほど皮膚から化学物質が吸収され、肝臓などに蓄積されて何らかの健康被害を及ぼす危険性はないとは言えない。一年間に2キロのさまざまな物質が体内に入り込む問題について、予測がつかないとしている。なるほど、それは大変な問題だろうと思うし、化粧をしない私にとっても、他人事とせず何事も真剣に取り組んで逝きたい、そう思うわけである。


 で、スクロールして下のほうを読み進めると、それどころではないリンクがたくさん貼ってある。正直なんのギャグかと思った。そんだけ。


 <参考> 本日時点でリンクされていた記事ヘッドラインの数々


中国広東省貴嶼鎮:世界最大の「電子廃品ゴミの街」、有毒化学物質による深刻な汚染(写真)(07/06/20)
欧州連合が新法案、化学物質の検査を義務付け、中欧貿易の90%に影響(07/06/04)
中国産有毒飼料、米国で被害続出(写真)(07/05/07)
京杭大運河の汚染、周辺村民に癌患者急増(写真)(07/04/18)
喫煙は全身の皮膚を老化させる(07/04/17)
発がん性物質含有タオル、広東・台湾当局警戒(07/03/28)
中国南京市:加工処理牛肉大量押収、発がん性工業用色素を使用(写真)(07/02/16)
中国広州の衣服、約5割に発癌物質(07/01/30)
WHOが公表した健康に有害な10食品(07/01/15)
高額しわ取りクリーム、効果のほどは疑問=米調査(06/12/14)
日本製化粧品事件、日中貿易摩擦激化(写真)(06/09/24)
犬の臭覚を癌診断に利用(06/06/24)
唐辛子、がん細胞死滅の効果 (写真)(06/06/19)
中国:大量の化学物質が川に漏洩、危ぶまれる1千万人の水源(06/06/19)
米国当局、子宮頸癌の予防ワクチンを初認可(06/06/10)

Continue reading "毎日の化粧で年間2キロの化学物質を体内に吸収" »

2007.07.05

小沢「”野党”過半数で辞任」

 民主党が選挙に責任を持たない共産党などの野党も入れて過半数ということなのでありましょうか。


http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20070705dde007010041000c.html


 まあ、うっかり民主で過半数取ってしまうと安倍首相が降りるなどの政局になってしまって、いろいろ理屈をつけて民主衆院議員の切り崩し工作が本格化してヤバいねという事情もあるのかもしれないが。

Continue reading "小沢「”野党”過半数で辞任」" »

スターリンの野望

 またCiv4である。9人で大パンガイアの覇権を争っていきたい。海沿いにモスクワを建設。周囲には毛皮だらけ、もう少し北に逝くとツンドラであるのを見ると中央ではないと思われる。これでビリはない。よしよし。


 南にアラビアンがいて東に韓国人王建がいた。韓国人に無条件敵性判定ピコーン。いや、プレイヤーとして韓国が嫌いなのではなく、UUのファビョーン車が強いのでのさばらせるとウザいのである。そういうことにしておけ。周囲のフランス、アメリカ、ズールー族にせっせと外交書簡を送っていきなり韓国包囲網完成。しばらくして都市を四つ作っていたので人口が3になるのを待ってから米ソ仏で都市を一個づつ占領。韓国人涙目www


 真ん中が変に山地形だったのでアルファベットまで韓国以外各国順調に到着、自由主義開発競争になるかと思いきや、間抜けなことにインカが首都にアレクサンドリア図書館建設。インカ死んだな。周辺国が猛攻撃して首都壊滅インカ滅亡の報を受ける。首都は徹底的に破壊されたと聞くが、索敵範囲外で見えず。海軍力に力を入れる我がソビエト連邦は、他国に先駆けて世界一周を完了。


 小競り合いが続く中で明確な同盟関係が明らかにならず、インカ、韓国、ズールー、ローマの順で脱落、残りはソビエト連邦とアメリカ、フランス、ドイツにイギリスという二次大戦モードに。でも我がソビエト連邦は国教がヒンズー教で主従制で普通選挙実施という謎政体である。ポーランドがあればなあ。


 一番遠いドイツ、イギリスと結んでパリを攻略、フランスは滅亡。凱旋したソビエト連邦軍は、無闇に強まったアホ陸軍の山をそのままアメリカとの戦争に惜しみなく投入、トップに立っているドイツとの二強時代に生き残るべく対イギリス外交でドイツとしのぎを削ることになった。アメリカに都市二個くれるならソビエト連邦は引き上げるよ交渉が妥結に至り、代わりに魚と銀と毛皮を無償奉仕で事実上の属国化を図ってポイント面で一位とならぬよう細心の注意を払う。


 とはいえ、技術的に立ち遅れ始めたアメリカは独仏の良い餌になることは宿命なので、やや旧式化し始めた海軍で沿岸都市の漁船を狩りながら米ソ連合国はさっさとイギリスに宣戦布告。ドイツがイギリス側について参戦してきたがガレオン船に内政破壊部隊を乗せた地味な強襲が功を奏して緒戦を勝利。そのままイギリス滅ぼしてドイツ投了で勝利。普通選挙奴隷解放主従制神権政治重商主義ヒンズー教ソビエト連邦ばんざい。首都にはパルテノン宮殿が建っています。


 このゲームのマルチやっててつくづく思うんだが、ほんと地形と資源の引きで序盤から中盤の進め方に違いが出るのな。モスクワの2マス先に鉄、ノヴゴロドの隣に銅という鉄壁の状況がなければ勝てる気がしない。

Continue reading "スターリンの野望" »

東浩紀氏が何か言っています

 YAMADASさんにララバイを歌われてしまった東浩紀氏のことである。といいつつ、内容はどちらかというと苦情とか危険性の指摘とかいう内容であり、ララバイとは縁が遠いものではあるが、東氏自身はそれが読み手に与える脱力について一度考察を加えるべきである。というか、年賀状に子供の写真がプリントされていて感じる類の呆然とは趣が違い、誘拐されたらどうするのだとか、将来大人になったとき魚拓で自分の画像が父親サイトでおおいに晒されていた件について悩んで校内暴力に走るといった危険性について読み手が心配してしまうことへの配慮はあって然るべきかと思うのはyomoyomo氏だけではあるまいに。


http://d.hatena.ne.jp/yomoyomo/20070705/azuma
http://www.hirokiazuma.com/


 ところで、その東氏が「文化庁レベル低すぎ!」ということでお怒りである。


http://www.hirokiazuma.com/archives/000307.html


 お怒りとは裏腹に、またしても幼女画像がトップに掲載されていて読み手の精神が腰砕けになることはご容赦願いたい。語られているのは、東氏が文化庁に頼まれて何か書いたが、業者ともども勝手に文意を穏当に書き換えているのを後日発見しふざけんなという内容である。


著者校→「海外からのお墨つきがなければなにもできない、日本の政策担当者の無力を証明している。」


修正校→「海外からのお墨つきを大事にする、日本の政策担当者の独特のスタンスを証明している。」


 文化庁相手じゃなくても怒るよね。


 もっとも、文化庁から原稿料を貰う書き手が当の文化庁の文化庁がやってる仕事を請けておきながら文化庁の仕事を腐して「文化庁バーカ」と書くのはおとなげないという気もする。また、どうせ書くなら特定の担当者がアホなのだから、その人を名指しして「バーカ」と書いたほうが本人も出てくるか泣き寝入るかの二択になって第三者的に見て愉快であるのでそうしていただきたかった。


http://plaza.bunka.go.jp/museum/beyond/vol1/
http://megalodon.jp/?url=http://plaza.bunka.go.jp/museum/beyond/vol1/&date=20070705042513


「日本ではあまり語られないが、「クール・ジャパン」という言葉自体が、1990年代のイギリスで展開された「クール・ブリタニア」のまね、というかパクリなのである。クール・ブリタニアは一定の内実を伴った政策だったが、クール・ジャパンはその足下にも及ばない。」


 それはそうなのかもしれない。私も90年代にブリタニア銀行の前で爆弾投げてやってきたガードに瞬殺されたことが何度もある。あれはいま思い直しても非常にクールだった。我が国も稼ぎ場前のPKスポットは解禁するべきだ。


 …と、細やかなネタを披露して大多数の読者が置き去りになったところで論じておくべきは、著作権をあれほど大事にしているはずの文化庁が、都合の悪い文書を自サイトに掲載されそうになって無断で文面の改変を行う類の著作者人格権侵害をしたらしい、と言う点と、それに怒った東氏がギャラの五万円を貰い損ねたようだという点である。


 個人的には、本件もひとつのアートであると認識して、しっかりと領収書つきの五万円を拝領し、領収書でケツを拭く場面を激写のうえyoutubeにうpするなど気の利いたワークを展開して欲しかった。無断添削が事実だとするなら、著作権を守るべき監督官庁が自らその意義を減じるような差配をしてしまったことに対するリアクションが欲しいものだし、必要であればネット界からも竹熊さんを送り込んで暴れていただいたり、白田総統にご登場いただいて「私になぜ原稿を発注しなかったんですか」と逆キレしていただくなどの工数は下期予算の中に入れておかねばなるまい。


 残念なことに本件文化庁サイトには掲示板すら存在せず、あまり私の出番はないように思えるが、心情的には五万円をゲットし損ねた東氏に同情いっぱいである。しかし東氏にこの手の原稿を頼む時点ですでに地雷なのに、その地雷にわき目も振らずまっしぐらに走って逝ってちゅどーんな感じの名も知らぬ文化庁担当者の蛮勇は讃えられるべきだとも思う。ああいうの頼まれて批判書かなかったら東氏じゃないし、そもそもそういう予定調和のなかに自分を置けない人間はこの手の事業に参画してはいけないのである。その意味で、東氏は期待に応えてしっかり仕事をしている。無断改変されて気づいちゃって激しく怒って公表、そしてギャラ貰わないという流れも、東氏ならではだ。私だったら「仕事だしまあいいか」でしまいである。このあたりのおとなげなさは見習わなくてはならないなと反省した。


 なお、本件の進行にあたっては、途中から池田信夫氏が出てきて話がぐちゃぐちゃになる展開を希望します。

Continue reading "東浩紀氏が何か言っています" »

2007.07.04

ベンジャミン

 相変わらず頭痛がするほどの高出力である……。


http://benjaminfulford.typepad.com/benjaminfulford/


 出色の記事はこちら……。


日本はアメリカの最新兵器に脅されたから仕方なく日本の銀行を英米の秘密結社に渡した:竹中平蔵関係者
http://benjaminfulford.typepad.com/benjaminfulford/2007/07/post.html


英語で挑戦状をイルミナティに送った
http://benjaminfulford.typepad.com/benjaminfulford/2007/07/post-3.html


 アメリカの最終兵器ですか… 竹中平蔵関係者ですか… いやー… どうなんでしょうかね… まあ何と申しますか… 非常にアレな感じがするのですが……。


 そのベンジャミンが新たなる挑戦状を送りつけたのだそうです… 何の挑戦状でありましょうか… いやー… 何と申しましょう… 高出力です……。


 で、そのrense.comを見てみたわけです……。


http://www.rense.com/


 いやーー… どうでしょう、これは… 微妙記事リンク集にしか見えんのですが… "Yawning Cools Blood To Refresh Brain"(あくびが新鮮な空気を脳をリフレッシュする)とか毒にも薬にもならんリンクがぽつんと貼られてたりするんですけど… 微妙に気になるリンクはこの辺ぐらいかなあ… 全体的に「それがどうしたんだ」というような内容のサイトでありまして… その中に……。


http://www.rense.com/general77/free.htm


 ベ、ベンジャミン… 御自ら微妙な記事を… かなりの高出力です… どうなんでしょう… これが挑戦状… えーと… 肯定も否定もアレですが… これ読んで「すげえ!」とか思う毛唐が出たらヤバいです… 我が国はどう思われてしまうのでしょう… 良いとか悪いとかじゃなくてさあ… なんてんだろ… もういいや……。

Continue reading "ベンジャミン" »

女心と言うものは分からん

 29歳になるというので「10回目の二十歳の誕生日おめでとうございます」とメールを送ったら、まるで修羅の如き怒りを込めた文字面だけで釈迦が鬱で自殺しそうな勢いの返答を頂戴いたしまして大変遺憾でございます。


 生来、用事もないのに女性に話しかけるというのが苦手でありまして、ある程度歳をとってからようやく映画や食事を口実に女性に声をかける行動が望ましい行動であるという原則に思い当たったのですけれども、個人的には映画に興味がなく、食事ももっぱらオリジン弁当や松屋であること、主たるプライベートの外出先は神宮球場でヤクルト戦であることを想定しますと「こんど私と一緒にガイエル観に逝かないか」といって釣られる妙齢の女性というのはなかなか想定しづらいのは間違いありません。


 ただし、女性も30歳に近づくと髪型が激変したり発言がダイナミックになったりして、結婚に焦っているのか結婚を諦めてどうでも良くなっているのか外部からはにわかには判然としない状況に陥ります。いままで携帯電話につけていたキティちゃんらしき物体からある日ミニ仏像になっていたりすると、どのような心境の変化が彼女に訪れていたのか質問するのも憚られる状況になるのであります。


 そのようなことを身の回りにいる結婚適齢期を迎えた独り者の女性一人ひとりチェックしていては身が持たないのも事実なのですが、週一回か月二回程度しか顔を合わせない担当の女性と打ち合わせをする機会においても「今日はやけに肌荒れしているな」とか「どことなく酒臭い息であるが、手持ちのミンティアを奨めるべきであろうか」とかいった気を回すことを考え、しかしそれがありもしない私の劣情が基点となって発見された彼女の異常であると勘違いされてもその後の取引関係に深刻な影響を与えるであろうことは明白であるため、せいぜい「本日はお日柄も良く」などと雨の日にボケた枕を置く以上のことはなるだけしないようにしているのであります。


 さはさりながら、直接の個人的な関係さえ構築しなければ、女性もウォッチ対象たりえます。やはり集団で取引先などと長い時間一緒におりますと、その相手先の男女関係というものが数日もしないうちにちらちらと垣間見え、一番美しい独身女性を激しく意識するバツイチ男がいたかと思えば、ライバル心を燃やしている別の女性がおったりして、何とも人間ドラマであります。一際別格に置かれ明らかに待遇が別で無意味に派手な女性がいて、何だあれはと充分注目に値し、薄々気づいているけど確証はないけどなあと放置しておいたらやっぱり経営者の2号だったとかそういう事例です。いや旦那、お盛んなことでへっへっへ。そのように思うわけであります。


 このように、あくまで第三者であり観察者としての私は非常に優秀である自覚も自負も定評も頂戴しているのでありますが、「じゃあお前自身はなんなんだ」と言われると「それじゃ私はこの辺で」ということになります。そう言われるとつらい。女性が外観的変化を催して、それを察知することはできるけれども、ある特定の状況が当人の周辺で発生し、その引き金が引かれた結果としての香水変更だったり髪型チェンジだったりすることから逆算して「ふむ。自宅の冷蔵庫で食い物が腐っていたのだな」というような予測をすることは私にはできないのであります。女性と言うのは実にフラグの塊であって、フラグが立っていることは良く察知できても何のフラグが発生しているのか分からないというのが私を心から困惑させるわけです。男性だろうが女性だろうが人の心の中は分からない、というのはあるんですけども。


 そういえば、例の左利き話ですけどひとつ書こうとして忘れていたことを思い出しました。それは「ケツを右で拭く派」と「左で拭く派」だけでなくて「ケツを前手で拭く派」と「後ろから拭く派」です。大学時代にサークルの合宿でケツを前から拭く男子がいて、惨事があったら玉袋にうんこがついて大変ではないのか議論になったことがありました。さらなる炎上の高みを極められようとしている横澤氏のブログにそのような問題提起をするコメントを投稿しておいたのですが、今現在まだ反映されていないようですのでここで記述しておきます。

Continue reading "女心と言うものは分からん" »

もう小池百合子首相でいいよ

 どうせ麻生さんも総裁選しっかり経ないと首相になんないって名言したうえでお金集めしづらい状況に変わらないんだからさ。リリーフで出てくる要請なら小池百合子女史がいいよ。参院選捨てて青木氏には引退してもらって次の衆議院選で頑張ればいいっていう割り切りで逝こうぜ。

Continue reading "もう小池百合子首相でいいよ" »

魔将ガイエル

 今日も阪神相手に2四球、打席にあって徒歩に徹する抜群の消極性で古田監督大喜び、そしてしっかりチームも敗戦。スワローズから目が離せない。


神宮戦隊・魔将ガイエルの秘密
http://www.youtube.com/watch?v=bgrv-zHtbLw


 一方、シーツ先生はそろそろご勇退の時節柄となり、何とも寂しい状況となってまいりました。いままで本当にありがとうございました。


 外人ウォッチの真髄というのは、言葉も分からぬ外国に、ただルールが同じと言うだけで風習も戦術も違うリーグへやってきて、外人は一軍に四人までという良く分からないルールまで押し付けられ、活躍して当たり前、駄目だったらすぐ解雇、日本人なら怪我しても何年か見てもらえるけど外人ならそのままサヨナラという状況でプレイする姿に対する興味、共感、同情なのである。


 広島にフェルナンデスというナックルボーラーが来たと聞いては情報を集め、ヤクルトにシコースキーが帰ってきたと聞いては球場に足を運び、ニコースキーが二軍に落ちればAP通信の記事を探し、リックが四打数四安打したことを知ってはmlbのナショナルズBBSを観に逝くわけである。


 それにしても楽天。何だあのオールスターは。幾ら地元開催だからって自重しろ。捕手が嶋だと? 二割打ってから言え。中継ぎが松本? 二軍にいるじゃねえか。山形から電車に乗ってオールスターか? 礒部? 鉄平? 福盛? ちょっとちょっとちょっと。しかも一塁手の人気二位はウィットさんじゃないか。黙って田中幸雄に入れておけばいいのに。まともなのは山崎さんとクリニック高須だけだ。そもそもリックが何で入ってないんだ。守備位置が割れたからか? 今日も四安打だぞ。全部単打だけど。


 今年はセリーグ対楽天ってことかよ。何それと思った。山崎さんが二位に10倍ぐらいの票差で堂々首位というのは素晴らしいだけだな。

Continue reading "魔将ガイエル" »

2007.07.03

左利き差別「炎上」に見る書き手と読み手の美しい距離感

 J-Castで何か書いている横澤彪氏の記事が炎上を起こした。炎上自体はもはやネットにおける日常的な風景であって、それをいまさらあれこれ言うつもりもない。


http://www.j-cast.com/tv/2007/06/27008769.htmlネタ元→ http://blog.livedoor.jp/m_shike/archives/50987532.html


 私は左利きである。


 したがって、横澤氏に「左利きバーカ」とか書かれること自体、確かに腹立たしいし早く死ねと思わんでもないけれど、それ以上に自分も親に右箸右書きに矯正された経験を半笑いで思い出し、良く考えたら両手で箸を扱え両手でモノが書け両手で投げられリブルラブルが得意なゲームのひとつとなりそれなりにハッピー矯正ライフを送っているのもまた事実である。


 一方で、何となく「横澤に言われてもな」とか「なんでj-castに書いてんだよ(ぷ)」とかいう遠巻きな反応が飛び交っているのがあまりに正確に横澤氏的実態を反映しているようで痛々しいのであるが、かといってせっかく炎上しているのに放置するのも問題である。それゆえ、現状経過について、敢えてピックアップしてみようと思う。


http://www.j-cast.com/tv/mc.php?type=cm&id=8769
http://megalodon.jp/?url=http://www.j-cast.com/tv/mc.php%3ftype%3dcm%26id%3d8769&date=20070702123851


>左利き批判ですか? 明確な差別発言ですな。
>2007/6/27 18:38 もち


 記念すべき一個目の投稿。まずは問題提起である。この「ですな」の語感が重要だ。ほぼ匿名の書き手なのに横澤氏に対して目線が斜め下なあたりがポイントが高く、無闇矢鱈に偉そうなのがいい。炎上の予感を感じさせる。


>世代を理由にこういう事を言うのは卑怯だと思います。

>ちなみに僕は左ききです。
>毎日、右手でケツを拭きます。

>2007/6/27 19:14 左手で箸を持つ男


 そして当然のように左利き当事者が満を持して登場。横澤氏は必ずしも「世代を理由に」しているわけではないのだが、言外に「ジジイ、正直うぜえ」と言ったも同然の高い枕に読み手一同が安心感を覚える。


>正直、ガッカリしました。
>利き手の矯正にまつわる問題点について、勉強した方が良いのではないでしょうか。

>2007/6/27 19:15 kamesyuu


 さらに左利き登場。これでもう流れは決定付けられたと思って間違いない。左利きがどんだけ苦労して暮らしてると思ってんだという、にじみ出るような表現がいい。


>いまの時代、左利きだからって違和感持つのはご老体くらいだと思います。あ、ご老体でしたね、ご自愛ください。

>2007/6/27 19:45 左利き暦30年


 炎上初期の発言の定番である、自己ツッコミである。しかも、無闇に相手をいたわるような棒読み感あふるる発言をケツにつけるあたりクオリティは高い。


>日本国民(日本人)は右利きが正しいということですか?
>それは法律で決まっているのでしょうか?
>>箸は右手で持つもの。そういう躾をきっちり受けてきたオレ
>私は右利きですがそのような教育は受けておりません。

>2007/6/27 21:01 お


 「その価値観は法律で決まってんのかよ!」的中二病型論説を大人マインドの語彙語感でくるんで高い目線から非難する例。「右利きですが」というあたりにオマエとは考え方が違うのさと言いたそうで美しい。こういう発言が早々に出るあたり、本件炎上の芸術性は担保されたも同然で、事後「右利きで横澤同様左利きは苦々しく思う」タイプのフォローが入れにくくなる重要な布石の意味合いを持つ。


>ほかに書くことないのかね。

>2007/6/27 21:03 鈴木


 本質を容赦なく突くコメントである。たぶん言いがかりを書き綴る以外取り立てて書くことがないけど、連載の問題点である「とりあえず何か書かなければ何も始まらない」という書き手の苦痛を忖度しない読み手の心の強さをこの短いコメントから読み解かなければならないだろう。


>J-CASTの程度がわかる記事

>2007/6/28 07:17 匿名


 上記発言と対になっているが、書き手も書き手なら媒体も媒体だという話である。J-Castもそれほどリキを入れて扱っているページでもなさそうな手抜きぶりが見て取れる代わりに横澤氏のハイアングルで高圧的な書き口のコントラストが読み手に見抜かれているようであるのが問題だ。

>なるほど、左利きの俺は30年近くう○こ拭く手で飯を食っていたわけだ。

>近所の爺さんの戯言なら笑って済ませるレベルだけど、
>大学のしかも児童学部の教授がこういう考えっていうのは問題だよな・・・

>2007/6/28 09:43 左利き暦29年


 いや、私も30年以上うんこを拭く手で飯を喰ってたんだが。いわゆる年寄りが古い慣習で若い人間の行動を評論するという図式になってしまっている面がある以上、本人が差別発言に踏み込んでいる


>差別発言ですね。老害は老害なりに自覚を持って生きてください。

>2007/6/28 10:53 いいの


 相手の属性をビシッと指定。老害だってさ。いやまあねえ。最高です。


>無意識の差別発言です。削除を要求します。

>2007/6/28 09:44 左利きの親


 左利きの子の親は躾がなってないとされた、左利きの親が登場。しかも内容は削除要求。高いエネルギーを受けたらそれを損なわずに高いエネルギーで押し返そうという見上げた根性が文中から読み取れるコメント。


>右食・右拭きの人の立場は?

>2007/6/28 10:43 匿名


 ありません。あと、左箸左拭きの私の立場も微妙。微妙って言うか、私は実は横澤氏に全否定されているのだということにいま気づいた。この野郎。


>横澤さんが元左利きで右に矯正させられたならこの記事も納得いくのですが
>元から右利きだったとするなら正直腹が立ちます。

>2007/6/28 13:40 みすず


 ようやく前提とすべき「横澤氏が左利き矯正経験者でなかった場合」が例示された。長かった。身体障害者が身体障害者を語るのと、健常者が身体障害者を語るのでは条件が違うのだから。だが横澤氏が元左利きだったとしてもきっちり炎上していたことは予測可能なので、どうでもいいといえばどうでもいいんですけどね。


>これはテレビ番組の構成や内容などを批評する記事だと思っていましたが、自分の価値観や考えを押し付け、それに従わない人を中傷するのが目的だったのですね。今まで横澤氏が本当に言わんとすることを汲み取ることができないまま、記事を読んでいました。生まれてこのかた箸は左手で使っています。ですが、これほどに(間接的ではありますが)“差別的”な言葉を言われたことも聞いたこともありません。国分さんだけでなく、全国にいる左利きの方へ向けた謝罪文を掲載するか、このような記事を書くのを辞められたらいかがでしょうか?
>自分を何様だと思ってるんですか?

>2007/6/28 13:55 ○○


 市民団体の活動家や、クレーマーが良く使う、部分による全体否定を無理なく駆使した印象誘導も含めたパーフェクトな事例である。これを反響で書かれると書き手が謝罪するかどうかより、媒体としてどう対応するかという別の問題を惹起し、図らずもj-castはマトモな媒体であるかそうでないアクセス乞食にすぎないのかが分かる試金石となりうるわけだ。でも書き手は匿名。やはりそこまで書くなら踏み込んで欲しかった。


>左手が糞を拭く手で不浄ならば茶碗ももてないね。

>2007/6/28 14:22 左利き37歳


 長文のため引用を省略したが、これも論理構成としてはほぼ完璧で、非常にポイントの高いコメントである。そもそも左利きを悪であるとして矯正をしてきた古い価値観のそもそもの根源は何であったかを洞察しないまま、うっかりケツを拭く手と記してしまった横澤氏のエラーをまんべんなく指摘している。37歳だそうだが、年の功って奴か、それともその歳になって何でこんなとこで匿名コメント書いてんだって話か。


>あと、そんな事いわれるなら俺も言いたい!

>禿は嫌いだ!

>これも許される発言ですか?

>2007/6/28 15:07 老害撲滅推進委員会


 どさくさに紛れて言いたいことを言う例。何で禿が嫌われなければならないんだよ。j-castが許しても私が許さん。


>(ちなみに私は左利きの男性が魅力的だと感じている右利きの女性です。)

>2007/6/28 16:16 める


 いや、全然ちなまなくていいから。むしろ、発言の説得力を引き上げるにはまず顔写真をきちんと掲載するところから考えたほうがよいと思うのは私だけだろうか。


>まぁ、おじいちゃんだから仕方ないでしょ

>2007/6/28 18:21 匿名


 妙に達観した奴登場。いわゆる空気キャラであり、組織や集団の調整弁として実社会でもこのような発言をしては真剣に物事に取り組もうとしている人の出鼻をくじき続けている人生だろうと思われる。


>今からでも遅くないから、時代錯誤だという自覚を持とうよ。
>これからもっと伸びていくキャラだと思ってもいないし、期待もしてないですけどね

>2007/6/28 18:44 箸のみ左派


 左手矯正議論だけでなく、お話の主題である国分太一についても容赦なく否定し、実質横澤発言のすべてをゴミ扱いする優れたコメントであると同時に、書き手に対する距離感が絶妙なのが良い。


>この世代は、自分の非を指摘されても素直に謝るということができない世代ですから
>いくら説教してあげてもムダかと。

>2007/6/28 19:43 ケツは右手


 「ケツは右手」という名前が示すとおり、横澤発言を否定して、さらにその世代もついでに否定する一石二鳥ぶりに定評。


>J-CASTはいつも,どこかブログが炎上するとしきりに記事にしてあおるけど
>これについては何も言わねえだろうなぁ…
>まあ,J-CASTは報道機関の名に値しない卑怯者集団であることは明白だけどな。

>2007/6/28 20:34 名なし


 そこまで言わんでも。ただ、書き手がヘマすると媒体がケツを拭くのは当たり前のことなのだが、さてどうだろうか。


>掲載中止も謝罪文も不要。
>むしろこういう低脳発言は長く世に晒すべき。

>2007/6/28 20:56 匿名


 シャンシャンで大人の解決はせず、ネット文化における芸術として末永く保存するべきだというのは私も同感。


>酔った勢いでエントリを書いてはいけないな。
>それと腐ってもマスコミ人なんだから、もちろんこの件で謝ってはいけない。

>2007/6/28 23:41 匿名


 本人が酔って記事を執筆しているとはどこにも書いてないのであるが、酔っ払いの発言と思われても仕方がない内容であることを暗示し、しかもマスコミ人ならそれを恥じる必要はないとエールを送る謎の男。この全面的な意味不明さがいい。


>もしかしたら横澤さんはトイレで紙を使わず左手でふいているのかもしれませんよ。
>だから違和感を覚えるんでしょう。

>2007/6/29 00:52 やっちゃったね。


 「実は横澤さんはケツは手で拭く派ではないか?」という新しい仮説登場。それなら横澤氏の一連の発言も納得。引き続きヒンズー教ライフをお楽しみください。


>生まれながら大多数である右利きに生まれた人の無意識の優越感からきているのでしょうか?

>2007/6/29 09:18 NO LEFTY、NO LIFE


 議論が煮詰まってくるとたいてい様々な推測が乱舞するのだが「オマエは右利きでいいよな多数派でよう」という意見をネットイナゴ風に表現するとこうなるという適例。


>ただ一つ残念なのが、異常加熱したおでんをお笑い芸人の口に放り込んで火傷させることだ。
>料理はおいしい温度で食べるもの。
>そういう躾をきっちり受けてきたオレのような世代の者には、
>食べ物で火傷をさせるのはすごく違和感があるんだよな。

>2007/6/29 10:49 横澤彪くん、食べ物は大事にしようよ


 さらに横澤氏の過去の仕事になぞらえて批判する者登場。人間、名声を為すからには暗黒を抱えずに高みに到達することなどできないという高邁な真理を思い返させるが、そのきっかけは本件のようなオウム返し戦術にある。


>寿司職人はどうなるんだ?思いっきり左手使って寿司握ってますが?

>2007/6/29 16:31 寿司食いねぇ!


 板前マニア登場。しかも、板前は職業上の安全のために左利きは必ず矯正される職業であるが、横澤氏は寿司も右手だけで握れと強弁して論理的首尾一貫性を確保することはできるのか!?


>お箸を左手で使うのを非難するのなら、様々なスポーツで活躍する選手や芸術家、音楽家で左利きの方も非難するべきです。

>「全ての打者は右打席、ピッチャーは右投げでないと躾がなってない。」と。

>2007/6/29 21:55 匿名


 さらに極論吐き登場。あまりにもあまりな言いがかりなのだが、それもこれも左手はケツを拭く手と書いてしまった以上、左利き全体を問題視していると読めないこともないためこのような極論も論理的に成立してしまうのである。


>横澤氏も自分の発言に対する責任はちゃんととるべきですし、それを掲載したJ-Castも自分のところが炎上しているからスルーでは済まされないと思います。
>両者に対して良識ある大人としての対応を期待します。

>2007/6/30 01:25 岡部淳太郎


 ついに実名野郎登場。偽名かもしれないけどとりあえず岡部淳太郎が本件一人目の実名候補者である。爾後、さまざまな物件で実名で登場していただきたい。ただし書いている内容はどうでもいい。


>わたしは、このこらむを、このきじで、はじめてみましたが、
>しょうがくせいが、かいているのか、とおもってしまいました。
>このひとは、えらいひと、なんですか??
>いんどのひと、なんですか?

>こんなにみんなが、かきこみをしてくれているのに、
>あいさつも、おれいも、しないひと、なんですか?

>おさとがしれますね。

>2007/6/30 07:02 ”ふ”


 炎上も序盤の佳境に入ってくると、燃料待ち状態となってこのようなひらがな書きなどの遊びの要素が増えだすのも特徴である。「これだけ皆書いてるんだから何か反応しろよ馬鹿」という内容であり、要するに雨乞いと同じ状況である。しかし炎上はまだ序盤であり、まだまだ続く。


>「ハゲがメディアに出てくるのはいただけない。今からでも遅くないからカツラぐらい付けようよ。」って名指しで言われたらどう思うのかな、このオッサン。

>2007/6/30 17:34 ばおー


 ハゲている横澤氏に対して「メディアに出るからにはヅラをつけるのが躾だ」と言われたらどう思うか、という素朴な疑問を投げかけるコメント。本質から外れているだけでなく差別発言を差別発言でバックの取りあいをする状況に驚愕。


>あなたもこのように批判が来ることを分かってこの記事(…というかただ単に個人の意見ですか、文章の程度的に)を書かれたのだと思います。
>この批判コメントの山を見て、あなたはまたバカにするのでしょうね。それがあなたの過ごしてきた『残念な』人生の結果なのですよ。

>2007/6/30 21:05 所詮J-CASTのライターはそんな程度


 横澤氏が『残念な』人生を送っているのかどうか不明ながら、文章の全体から知的レベルが比較的高い斜め向きな洞察力が垣間見られる隠れた良コメント。一度炎上したことのある私からすると、こういうコメントを読むのが一番げんなりするのでポイント高い。何で見ず知らずの奴に俺様の人生について評論されなきゃならんのだ。


>あなたは人間です。人間的ではない発言をしたとは言え人間の一人なのです。
(20行近くの長文略)
>以上、左利きで恥じることなく19年間生きて来て、1年のうち365日毎日欠かすことなく『ケツを拭う左手』で箸を使う専門学校生の意見でした。

>2007/6/30 21:55 匿名


 牧師が語りかけるような枕を置き、さんざん長々と人生論を語りかけて猛省を促した挙句、最後に19歳の専門学校生であることを記述、実は社会の未来ある最底辺からの発言であることが判明して一気に台無しになるコメント例。全部読んだ私の身にもなって欲しい。途中、19年間育ててきたという表現に、親と死別でもしたのかと一瞬同情した私が愚かだったが、きっと文章力のある暇人の作品なのだろう。次回炎上でも同様の活躍を求めてやまない。


>ここの諸注意をコピペしたやつを投稿したけど掲載拒否?ですかなJ-cast
>横澤サンの発言に無関係じゃないはずだし、投稿拒否の理由をきかせて。

>2007/6/30 22:20 横澤サン 諸注意読んだ?


 どうもここに至るまで悪質書き込み者などへの制限をやっていたらしく、いくつか書き込みが反映されないというクレームがついている。そのクレームをつけたうえで「もう一度書きます」などとして書き込まれた内容が押しなべてつまんないあたり、世の中うまくできているもんだと感動した。


>私は嵐のファンですが、左利きの二宮君に対して一度も不快に思ったことはありません。

>2007/7/ 1 01:37 K


 ジャニヲタ登場。苦難の時代が続く嵐のヲタというのは珍しい。ようこそ炎上現場へ。だがまあそりゃあ嵐ファンなんだから左利きぐらいで国分を不快には思わんだろう。これで30代男性だったとかいうオチがついたらパーフェクトだったのだが。


>私は右利きで、なおかつ投稿者の中でも年長者の部類でしょうが、今回の横澤氏の発言は氏の年齢を考慮しても暴言以外の何ものでもありません。

>2007/7/ 1 01:53 還暦男


 自称還暦男登場。60歳を超えて年甲斐もなく炎上現場に繰り出し、最年長であることを誇示した挙句たいした意見を言わずに要するに「横澤バーカ」という内容であるあたりに戦後日本の歩んできた道の過ちを強く感じさせる。ネットイナゴにも古強者が混ざる可能性が見えたと言う意味では光り輝く存在ではあるが。


>三度目のコメント失礼いたします。
>私が三回にもわたってコメントを書き込むのは、この記事の内容にいまだに納得のいかない思いを抱いているからです。この記事の存在を知ってから丸二日、正直まだ怒りがおさまりません。

>2007/7/ 1 03:39 岡部淳太郎


 みたび岡部淳太郎が登場である。よほど腹に据えかねているらしい。長文コメントを連発するその姿は不退転の覚悟で本物件における炎上MVPは俺のものだという譲れない心が垣間見える。何がそこまで岡部淳太郎のハートに火をつけたのか知る由もないが、とにかく言いたいことは「あんた、目立ってるぜ」。


>やっぱり芸能界なんかで生きてきた人には、世間一般の常識はないんだなと痛感しました。
>薬や詐欺なんかの犯罪を犯しても復活できるのは、芸能界か政治家しかないですからね。

>2007/7/ 1 10:32 speedking


 横澤氏を芸能界出身としてレベルが低いと揶揄しようとして、しかし本件素材は国分太一という芸能人の左利き問題であり、薬や詐欺やって復活できるのは芸能界だと非難するというかなりゴールデンな暴言コメント。しかも本人のネームは「スピードキング(暴走狂)」という狙っているのか素なのか判断に悩む困惑物件だ。


>私は出産時の医療事故で右手に障害が残り、物心ついたときから左手一本で生活をしてきました。もう右手の機能回復は望めないとのことで、これからもこのような生活が続くと思います。
>あなたは、事故や病気の後遺症で右手が不自由になった人たちにも同じことを思っているんでしょうか。 だとしたら人権侵害も甚だしいです。「右手で箸を持てない人間は、みな餓死しろ」と言っているのに等しいですのですから。
>脳梗塞でも起こして右半身不随になればいいのに。

>2007/7/ 1 11:59 ワンオブレフティ


 身体障害者登場。しかも左手しか使えないんだそうな。まさに例外処理である。しかも発言内容は横澤氏に対して「脳梗塞でも起こして右半身不随になればいいのに」。人間の心が持つ闇の部分が持つ絶望を強く感じさせる物件である。


--

補記 ここまでは7月1日時点で書き記したものである。ここから先は、7月3日午前0時10分、すなわち激しく飲んで酔っ払って帰ってきた爾後の記述であることをご留意いただきたい。


--


>ハサミも左利き用がある時代にこの発言は異常でしょう
>お前は右と左に違和感を感じるなら持つ方の手が決まってる
>スプーンとフォークを一生使ってろ

>2007/7/ 1 13:01 匿名


 スプーンとフォークが使える知能があるならああいう書き方はせんだろうし、横澤とかいう馬鹿は左利き用のハサミさえ認識がないのだから左利きが感じる苦痛なんかハナから想定してねえんだよ。そうじゃなきゃあれだけ面白がられた番組の立役者が派閥争いして勝利した日枝さんに追い出されることもねえだろうし、調子こかなけりゃ吉本興業だって退職に追い込まれてるわけねえだろと思うわけだよ。


>左手が利き手だからといって、左手で箸を使うべきじゃないよ。
>扇子も刃物も好きに持っていいものじゃない。

>2007/7/ 1 13:26 マナー


 80コメントを超えて、ようやく横澤支持者登場。本来の議論であれば、横澤氏の意見にも理があるとして、賛同者がいて初めて論戦であって、左利きは矯正すべきかと言うベースとなる議論があって初めて国分太一にまつわる本件横澤発言の真価が問われるものと言えよう。でもここまで炎上しちゃうと横澤バーカという結論になるのは世知辛い世間の定理でもあるので、ここは敢えて力強く左利きを馬鹿にした横澤氏に鉄槌を喰らわす諸コメントに正義はあると判じておこう。


>よかったじゃないですか!
>次はネットイナゴと炎上についての記事が書けそうですね^^

>2007/7/ 2 00:51 takashi


 問題に遭遇した結果、新たな境地に辿り着いていることを明確に示唆するコメントなのだが、申し訳ないけど横澤氏にネットイナゴ現象を真正面から受け取って分析を加えて論を講じるだけの責任感と論理的構成力があるとは私には思えない。


 吉本興業においても、途中までは非常に優れたプロデューサーだったんだと私は思いますよ。ただね、彼の慢心とは言わないけれども、プロフェッショナルであれば超えてはならない一線というか、いみじくも上場企業の現場責任者ならびに業界の立役者としてのモラルが欠けていたんだろうと私は思うんですよね。


 幸いにして本件炎上では横澤氏が今まで何をしてきたのかと言う点について”ネット上で検索に引っかかる”という低いレベルで第三者が知りうる知識で酷評されるにとどまっているからただの炎上で済んでいる部分はあると思うし、”横澤前”の事象で”横澤後”の人たちがどれだけ無意味な労苦を味わったのか、良く考えるべきだと私は思う。


>俺はネットウヨクだ。
>だからフジサンケイグループはわりと好きだ。
>でも、いくらあんたがそこの出だからってそこまで右を押すか?
>こういうバカコラムは嵐山光三郎にでもまかしとけ。
>ああ、書いちゃった。

>2007/7/ 2 02:49 ネットウヨク


 うーん。納得づくで言うなら、いま論説で出てくるネット右翼というのは、小泉政権末期から安倍政権に至るまでの、政府のネット世論対策の結実による現象のひとつに過ぎないという理解でいいんじゃないかと私は思う。いわば、功を奏しすぎたから多くのネット住民が気づいていながらゆり戻しができないレベルにまで運動が発展しすぎてしまって、コヴァだの嫌韓厨だのといった概念が成立した面は否定できまい。


 そいつらが産経の論説、それも産経の中の連中が割り切って「そういう読者も一定層いるから」と意識的に論じている内容を真正面に受け取って、これが民族系右翼の言論なのだと勘違いする論述を見るに慙愧に耐えない。むしろ産経新聞の皆さんはリアリスト集団であるので、早い段階で軌道修正をしないと取り返しのつかないことになるのではないかと第三者ながら危惧しておく。


>もうそんな時代じゃありませんよ。

>2007/7/ 2 08:56 時勢


 だからこそ、もうそんな時代じゃないと宣言する事件が必要なのだ。誰もが、そうは思っていないと分かることを老齢の人間が受けるバッシングで証明される事件を。だから、私は横澤氏が本件で叩かれることは、横澤氏が持つ世代性、実績、あるいは文化的側面(すなわち”躾”の問題)が現代では共感を得られないのだと明示する祭は必要不可欠なんだろうと。


 もっと言えば、横澤氏の価値観による制作現場に対する締め付け、これが正しいのだ、という横澤氏の遺訓を受けた人間ほど、横澤氏に強い反発を覚えてきている事案について思いが至る。横澤氏が無能だったと言うのではない、ただ時代に通用しなくなったというだけの話である。ただし、横澤氏は「面白も鋳物を作り上げる力がある」という才覚が、自他共に認める存在意義そのものだったのだから悲劇になったのだ。


 横澤氏が、いまのお笑いだけじゃなく、番組制作やテレビ局の仕組み全般に批判的であることはつとに聞く。演芸の世界に詳しい人間はいまなお横澤氏の意見にきちんと耳を傾けている実情は知ってる。だけど、なぜ現場の人間がみんな横澤氏の傍から離散してしまったのか、最後まで横澤氏は理解しなかったのかわかるだろうか。


 いずれ誰しもに訪れる「人としての旬」をまっとうした人は、なるだけ後進の活躍を妨げないように価値観の押し付けをしないようにするのが望ましいとされる。それは師匠となった人間も、なるだけ舞台や演芸の論評は表向きに避け、いま人気を集めている素材が極力いろんな雑音に影響されることなく、まずはその時点での最大限の表現を芸なりテレビなり映画監督なりに傾けて、客の評価をきちんと受けられるようにすると言うのが本来の先達のマナーじゃないかと思うわけだ。


 悪いけど、横澤氏はj-castに頼まれたクソ仕事だとしても、意識を高く持って暖かく強くテレビや演芸に携わる人間を見守ってやろうという度量も見識も感じられない。左利きを理由にジャニーズが抱えてるタレントをCX出身者がこき下ろしてどうするつもりなのだ。そんなものは国税に任せておけ。いずれ全額かっぱぐんだから。一連の横澤氏の連載を読んだけれども、将来に繋がる問題点をきちんと指摘する有意義な記事もあるかと思えば、何となく気が乗らないから適当に書き散らかしておけみたいなのがありありと感じられる記事もある。いままでの横澤氏だったら、部下や制作会社をどやしつけても面白いものを作れと説教するべきもんばっかだ。


 で、これだ。


http://www.j-cast.com/tv/mc.php?type=cm&id=8895


 横澤さん、あなた右利きだろ。批判されたからか知らないけど、なぜそんな姑息なことをするのだ。私の時代はそういうのが常識であった、いま左利きの矯正が問題になっていることは寡聞であって知らなかった、演芸の世界では左利きは忌み嫌われていて師匠から矯正されるのが当たり前であって、若い人たちは自由闊達で素晴らしいねと、何故一言が書けないのか不思議で仕方がない。日本の文化では、少なくとも左手でケツを拭くことなどない。私たち左利きで30代以上ぐらいの人間や地方出身者はヒンズー教徒でもイスラム教徒でもない限りは不要なストレスに晒され続けてきたことは幼少の経験の只中にあることを未だに覚えている。


 それと同じある種の苦痛というか苦労を、横澤氏は娘さんに強いたわけだね。娘さんがどう思ってるかは別として、同じ左利きとしてちょっとなあ、と思う。先天的身体障害者が胎児時の異常発見医療に異議を唱える心境に近いのかもしれないが、苦労もあれば割り切って納得して乗り越えた経験を持つ人間からすればある種の人間性否定に近いのかなとも感じる。


http://www.j-cast.com/tv/mc.php?type=cm&id=8895


 駄目だ。言いたいことが溢れてくる。このままでは論評に抑えようとしてきた理性が、そのままネットイナゴになっちまえという感情に押し流されてしまいそうだ。表題で「距離感」とか言っておきならこのザマである。明日にでも事務所に電凸して新聞社にメール送りかねない。因果なものを見てしまった。正直平静ではいられない。今夜はもうビール飲んで寝る。さよなら。

Continue reading "左利き差別「炎上」に見る書き手と読み手の美しい距離感" »

2007.07.02

タイマーズ女子高生がへらへら笑ってひったくり

 タイマーズかよ。しかも職人芸。17歳で匠を志すとは見上げたものだが犯罪はいかんな。しかも獲物は5,000円というしょぼさ。しかし、被害者とされる76歳の女性が語ったらしき台詞が今風すぎて笑う。どう考えてもテレビの観すぎである。


http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20070627/20070627-00000294-fnn-soci.html


 忌野清志郎、早いとこ復活せんかなあ。復帰したらFM東京は特番組め。

Continue reading "タイマーズ女子高生がへらへら笑ってひったくり" »

浜田翔子なあ…

 報知見てたら何かこんなことが。そういえば特派員が握手会に参列していたのだった。懲りないね。別に自分のことじゃないからいいんだけどさ。浜田翔子には頑張って欲しいと思うのである。


http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070701-OHT1T00162.htm


 まあ、アバンギャルドですから、と言い捨ててはいけないぐらい随分早い限界突破モードである。なぜ皆、20歳から22歳のあたりで生き急ぐのだろうか。『官能小説』は随分とデキがよろしいと聞かされたが、いやそっちはキャリアとして仕事を請けてしまうのは将来性としてどうなのだ。


http://hamadashoko.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_d4a1.html


 この辺を読んでると、そこはかとない微妙さがたまらない。方面が違うだろう。何というか、本人がどういう意向なのか分からんが、事務所は浜田翔子をどうしようというのだ。楽しそうにブログをアホほど更新しているのを見ると好きでやってるようだが。


 なんだか埋蔵量の少ない油田を一生懸命掘ってる現場を目撃してしまった北陸電力職員みたいな気分だ。そこを真面目に掘ってどうするんだ。

Continue reading "浜田翔子なあ…" »

民主党なあ…

 寝る直前にコメント欄に次のような記事が出ていたのを知り、正直げんなりしているわけだが… 読み手に分かりやすく書くのは困難なネタだなあ。


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070701ia22.htm


 アメリカで問題になっている慰安婦事案ってのがあって、要は、予算面、方法の巧拙において、日本は韓国や中国に比べてやや劣っていた経緯があった。もうとっくの昔から、そういう傾向が見え始めていて、いろんな人が指摘していたから敢えてここでは書かない。ある種の「インテリジェンス病患者」みたいなのが最近増えたから。


 民主党としては、次の選挙はどう転んでも負けることはない、少なくとも、現指導者が、責任を取らされる形で退陣する予測はあまり立たない。それゆえ、民主党には現在「ターンが回ってきた」状態で、何をするにもフリーハンドですよ、ということ。


 で、何をしたかというと、敵失を突いてきたというのが引用の読売新聞記事だ。


 「アメリカは謝罪すべき」というのは、現在炎が盛り上がってしまった従軍慰安婦問題に、さらにガソリンをかけるタイプの発言であり、これを引用して日ならずアメリカのメディアは日本の最大野党の有力者のコメントとして掲載するだろうという。


 その失策というのは、ほかならないワシントンポスト意見広告のことである。実質、慰安婦問題を活用した「日米の離間策」であって、意見広告を出すこと自体が”寝た子を起こす”だけじゃなくて、場に出ている従軍慰安婦問題の米下院批難決議案という事案そのものの”掛け金を引き上げる”ことを意味してしまう。


 逆に言えば、この離間策にもろに引っかかって、善意や真心から日本の従軍慰安婦問題のことを良く知って欲しいと良識的にアメリカ国民に知ってもらおうと協力してしまった人物もいれば、あらかじめ全体の構造や目論見を知った上で本件が日米関係の緩やかな悪化を知識人に印象付けることになるだろうと周辺の人間を炊きつけようとした人物もいたということにほかならない。確信犯なのか故意犯なのかは措くとして、今回の意見広告に賛同したリストは、それそのものが「行き過ぎた民族主義者たち」リストとなってしまう可能性を秘める。


 この踏み絵を決定的なものとするべく、誰かの助言を得て小沢さんは自分の手番でそういうことを言ったのであり、あわせて某久間氏が脈絡もなくあんな発言をしたものだから、本来ならどうとでもブーメランにできたものをこじらせてしまう結果となった。


 何よりの問題は、安全保障を飯の種にしている言論人の一部が、ある程度状況を理解しているにも関わらず、それを損ねかねない活動に積極的に従事しているように見える点である。万一、ただの馬鹿であって物事の本質に気づくことなく加担してしまったのであれば無能の謗りはまぬかれ得ないし、良く分かったうえで納得づくだったとするならただの犯罪者に近い。どちらに転んでも望ましい人物であるとはいえないことになる。


 本件は、当然今回の選挙の争点にはならないし、日本国民の関心は決して高くないだろう。だけど、あらかじめアリバイ的に民主党の有力者が本件について言及しておいて、選挙に勝ち、国民の信託としてそのような方向に国を導くことが支持されたのだと喧伝したとしたら、非常にややこしいことになる。日米間の懸案となっていることを日本人が理解を深めるごとに、充分に掛け金が上がったところから負け銭を支払わされる羽目になる。どおりで次期戦闘機を売ってくれないはずである。


 最悪、テッシーの言うように同盟国としての関係よりも戦略的パートナーシップを中国と構築しようという思考に傾く人たちがアメリカで増えるかもしれない。しかも、その引き金を引いた一部の責任は、確実に我が国内部の人間がやっちまった失策の中にあるのだ。さてどうしましょうかねK下さんよー。


 なお、意見広告で書かれた内容が事実かどうか、正しいか間違ってるかはどうでもいい。正直、そんなもん私には分からん。ただ、従軍慰安婦問題を戦争における一般的な事象としてしまったのは馬鹿の所業としか思えない。アメリカ人に対して「慰安婦ならお前らの国だってやってたじゃないか」というに等しい意見広告を掲載されて、良い方向に転がるとでも思っているのだろうか。


 良い方向に転がしたくない人は、当然、踏み絵としてこの失策を最大限活かそうとするだろう。仮に民主党が将来政権を採ったとして、その政権担当者は七転八倒の苦しみを味わうことにならないことを祈るのみだ。

Continue reading "民主党なあ…" »

診断結果が出た

「切込隊長」のにゃんにゃん分析結果



猫画像の占い


http://seibun.nosv.org/neko/

 寝る。

Continue reading "診断結果が出た" »

2007.07.01

永川ちょっとこい

久間「原爆投下はやむえなかったのかな、と思いますね」


http://www.tbs.co.jp/baseball/game/20070701CG01d.html

Continue reading "永川ちょっとこい" »

mixiで薬物売買?

 まあ、薬物依存者のコミュがあったところで、それをもって不適とするわけではないのだが、逮捕者が出たんじゃアレだな。


http://www.j-cast.com/2007/06/29008869.html


 mixiも対策を強化しているようではあるけど、この手の話はいたちごっこだからな。IDとパスワード盗み出してまで身分隠蔽されたコミュニティを形成しちゃうわけだろ。アングラがこれだけmixiに入り込んじゃうとねえ…

Continue reading "mixiで薬物売買?" »

大将軍アナル建設の研究

 さっき六本木ボルテックスで久しぶりに三国志大戦をやったのであるが、三連勝のあと三連敗して三連勝するなど出入りの激しいプレイであった。いま酒を飲みながらプレイを振り返るに、お手軽な象兵の登場によって攻城兵の意義が置き去りにされ、攻城兵といえば袁家、袁家といえば攻城兵であったはずなのに、銀殿R袁紹のにわかファン急増によって攻城兵自体を見ることがめっきり少なくなってしまった。いまだにトップ100に攻城兵が入ることさえ絶えているという。


 言われてみれば、必死の思いで繰り出し続ける攻城兵をR鮑三娘と象兵の集団が気軽に激しく蹴散らした前バージョンにおいて、わざわざ攻城兵を使うメリットが少ないという理屈は分かる。今バージョンでも、相手の城門をアナルと見立てて力強くコロコロしていく攻城兵は脇に追いやられ、せっかく当方が攻城兵入りデッキで頑張っているのに相手に攻城兵が入っているデッキとガチのいわし合いになることはまずない。


 いまさら攻城兵とか所詮ネタに過ぎないなどと軽視する輩は死ね。大将軍デッキといえど、曲がりなりにも徳11および十四州で頑張る我が身を振り返るに、いまだ研究の余地があるデッキなのである。頑張れば勝率六割は堅い。このエントリーは、恐らく読者の大半が興味ないであろう偉大なる大将軍の孤高の戦術を深く強く吟味する内容である。


【目的】
 三国志大戦の今バージョンにおける大将軍デッキの勝ち目を検証する。


【制約】
 勝ちに繋げるための戦術を「大量生産」から敵のアナルである相手城門まで攻城兵を運び、落城勝利を目指すこと。


【新バージョンでの弱点と対処】


・武力差でのダメージ量がとても多くなったようだ


 全体的に低武力が売りのこのデッキでは武力差ダメージ増加は頭の痛い問題ではあるが、張勲や攻城兵にかける愛情が高ければ乗り越えられる問題である。


 素の武力であれこれしても意味がないので、なるだけ敵をこまめに分割、各個撃破すべきなのだが、どう考えても各個撃破されるのは当方です。本当にありがとうございました。


 なので、SR甘寧やUC張郃(魏)という選択肢も入りうるし、どうもそういうデッキで頑張る覇王もいるようなのだが、ここは敢えて七枚で頑張って逝きたい。何の対策にもなってないのは気のせいである。


・弓兵から受けるダメージ量がとても多くなったようだ


 ただでさえ動きが遅く、騎兵の連続突撃の最良の的であった攻城兵であるが、さらに弓兵からも順調にダメージを喰らう日々が始まった。非常に頭の痛い問題であるが、張勲や攻城兵から受ける最高のロマンさえ肌で感じられれば乗り越えられる問題である。


 それゆえ、相手が柵の向こうで弓兵が並んで待っているだけで当方はゲームセットである。これはどうにかしなければならない。したがって、兵法を速軍の法にしたり、挑発で引っ張ったり、水田で流すなどの手法を駆使してアナルまで辿り着くことに集中しなければならない。


 主要兵種である騎兵と弓兵にともども弱いというのは如何ともしがたく、何の対策も講じようがないのはトップシークレットである。


【俺様大将軍デッキのご紹介】
 美しくも儚い攻城兵の織り成す最高品質のロマンを凝縮したこの七枚。一斉に横一列で城から出てきた瞬間はきっとGメンみたいでかっこいいんじゃないかと思う。


UC張勲、C許攸、C逢紀、UC田豊、UC黄月英、C陳珪&陳登、C費禕 兵法:連環


UC張勲:言わずと知れた我らが大将軍である。人呼んで張本勲。むしろカード的には人を呼ばれかねない品のないおっさんがファントム師によって描かれているだけの微妙カード筆頭であり、よくリサイクルボックスに捨ててある。


 ただ、いみじくもアナル建設を目指す場合は張本勲がいなければ話にならない。張本勲が大量生産している図式は野球ファンなら捨て置けないのもポイントだ。地味に募兵もついてるが、あの頭の悪そうな見た目、しかも知力2を誇る絶望的な能力値についてくる兵士はいるのだろうかという疑問も抱く。トップがアホだと部下が大変です。


 すべての戦術はこの人の大量生産にかかっているだけに、C夏侯月姫がいた瞬間に詰み、名君に「驚け」とか言われて詰み、R姜維に「はい、そこまで」と言われて詰み、呉の皆さんに焼かれて詰みである。基本的に詰んでいる相手は数多い。


 だが、それがいい。


 このデッキでは誰も一個も武力が上がらないので、最高武力保持者の誉れは大将軍のものである。どうです、この絶望感。誇らしげに「大将軍撤退」を叫ぶのが通。


C許攸:いまや私の携帯電話の待ち受け画像にさえなっているC許攸。落城時に「しめしめ、ここは儲かりそうじゃわい」と言う。しめしめって。


 ただし、性能は抜群。香車戦法はリアル挑発そのものであって、着弾がズレるのを厭わぬときはそのまま張り付いてよし、なるだけ相手の足並みを整えないようにするためにはこの人がいないと話にならない。相手が蜀単とかならもう大活躍である。


C逢紀:自爆で相手脳筋を屠るためにいる人。敵が城門に張り付いたり攻城を阻止しようと乱戦を試みたときに自爆。最高。こんな優良な武将がコモンというのは袁家とはつくづく恵まれた陣営である。


 大量生産で出てきて敵脳筋を発見してコロコロ転がって逝って自爆というのが非常に美しい。君は何のために戦場に出てきたの? と問い質したくなる。


UC田豊:通称「水田」。伏兵を利用してのステルス攻城やステルス水計など用途さまざまの多機能攻城兵であるが、水計を使えるようになるほど士気が余る展開は少なく、そういう状況はだいたい大将軍が陥落してて普通に攻城兵が復活カウントをこなしてしまったときであるので困ったものである。


 それゆえ、勝率を見直してみると序盤に水田伏兵を踏まれたほうが安定するように思える。というか、私の落城勝ちの半分近くは彼の手によるもので、そのたびに「私がやりたかったのはこれでございますぞ」とか言う。見かけによらず派手な戦術が好きなんだね。


UC黄月英:アナル建設の紅一点。なのに黄色とはこれいかに。どうでもいいですかどうでもいいですね。この人よりC辛評のほうが良いのではないかという意見も多いが、彼女の良さは魅力持ちであるところ。序盤攻めてって、当然のように全滅する、その2カウント差で大量生産が打てるか打てないかで、実に大きくその後の展開の良し悪しが決まるわけである。


 滅多に使わないけど城を出るなり全員の兵力増やして突撃とか、あと一踏ん張りのところで回復したりといった技が使える。というのも、C何太后の計略がエロ過ぎて効果ダウン&武力差ダメージ増でイマイチな感じなんだよね。


C陳珪&陳登:排出停止カードである。カード屋に逝くと10円で売られているのでコストパフォーマンスは最強。基本的に、騎兵の連続突撃からころころを守るためと、攻城中のころころから敵の妨害を剥がすために存在する。


 よく鬼神が降臨した関羽さんを呼び止めて轢き殺されたり、激怒中の夏候惇さんにおねむの時間じゃてと言って返り討ちに遭ったりしているが、その間に一発でも攻城兵が入れちまえばペイなので品質に問題はありません。


C費禕:誰か芸能人に似た顔つきだが思い出せないほど地味な人。この人の計略が連環の連計であることは頻繁に忘れられている。C許攸の逆サイドをてけてけ歩いていると、存在を忘れられて馬超さんが白銀してたり王双さんがやってきたり張飛さんが回ってたりする。ちょっと前までC孟達やC高覧を入れてた枠。


 武力が2と心許ないので、とりあえず自城に張り付かれる前にどうにかするのが役目。ただし、やってるとこの人の目立たなさは特筆に価するものがある。ポストC審配。


【立ち回り方】


 大将軍が落ちたら苦戦間違いなしのこのデッキ、序盤の配置から終盤の攻め方まで、極力戦場を左右に広く取って両サイドと中央でころころがいつも走っている状態にするのが理想である。唯一、弓兵主体のデッキが相手の場合は、右半分あるいは左半分を使う形にならざるを得ないが、相手の士気残が一番重要なので、カウント数から常に相手士気を逆算する癖をつけないとほとんど勝てなくなると思う。


 デッキ的に、常に大量生産を狙って逝くのがアナル建設への近道と思われがちだが、実は攻城兵が総撤退して、相手が攻めてこない状況のときは、大量生産を打たずに士気を溜めるほうが立ち回り的に極めて有利であることは疑いない。というのは、敵が攻城兵を全滅させたときに、そのまま攻めてくるかこないかはどれだけ敵のの主力を撤退させることができたかに依存するため、UC田豊の伏兵をどう効果的に踏ませるかと、大将軍の突撃が重要なファクターとなる。ついでに、配置上どうしてもUC田豊の周囲に槍兵二人を置くことになるため、二人重ねて槍撃でセコく相手兵力を削っておくことや、カード半分ずらして片方乱戦でも片方穂先が出るようにしておくなどの小細工はやっておいて損はない。


 序盤にやすやすと攻城兵入れさせてくれる展開などまず来ないが、万一リードを奪えても守りに入ってはいけない。というか、守ろうとして守れるデッキではない。相手のアナルに向けて攻城兵向かわせてナンボであることは疑いないのだが、リードを奪えたら相手はたいてい足並みを揃えて大きめの計略を狙ってくることが多いので士気は溜める方向で頑張る。狙いはもちろんUC田豊による水計かC許攸の香車戦法である。上級者になってくると、場内に1コス槍を置いたまま出撃してくるのがダルい。まあお互い様だけど。士気が許せばC許攸の逆サイドにC費禕を出しておくと、意外なほどC費禕の計略を忘れている多くの皆様が近寄ってきて連計の餌食となる。C費禕は「なんでこうなりますかねえ?」と撤退に追い込まれるが、こうなると兵法連環叩くなり香車戦法使うなりでほぼ勝ちが見えてくる。


 問題は、C陳親子の位置取りである。基本的にはアナル前に置くが、とにかく頻繁に轢き殺されるので心優しい大将軍の的確なフォローは必須である。ただし、本当にC陳親子が真価を発揮するのは強化中の弓兵や槍兵が立ちはだかったときである。桃園などで超絶強化された五虎将の皆さんを挑発して、すかさず歩いて逃げる陳親子の姿を見ると涙が止まらない。


 なお、このデッキは劣勢になったら止まらない。大将軍が一騎打ちに負けて撤退などした日には、耐えようがない状況に陥る。自陣近くで大将軍が落ちると悲惨である。自爆ぐらいしかやることがない。そのためにも連環は残しておきたいのだが……


 悪地形対策はC許攸の頑張りに尽きる。特にアナル途中に森とかあると発狂しそうになるが、そこは落ち着いて香車戦法である。アナル建設は一日にして成らずであることを心に刻もう。ただし、ダメージ地形は却って好都合である場合もある。相手が柵一枚二枚の場合、ダメージ地形を通ってこないだろうという甘い観測のもと、そっち方面に柵がないことしばしであるため、移動速度が下がらないダメージ地形は格好のC許攸通過ルートとなる。


【序盤のセオリー】


 キーは85カウント、つまり大量生産が打てる状況における敵の撤退状況と配置にある。相手にSR周瑜がいない場合に限り、大量生産を打つべきシチュエーションは次の通りである。


・ 敵主力が一枚以上90カウント以降撤退しているとき
・ UC田豊の伏兵が踏まれておらず、かつ周囲に敵がいないとき
・ 自陣に敵主力槍兵が侵入しているとき
・ それどころかほぼ敵全員で攻めてきているとき


 逆に言うならば、上記条件が整わず、敵の主力が(当たり前のように)温存されているのに攻めてこないね、という状況で大量生産を使う必要はない。よく大量生産デッキで攻城兵を出しっぱなしにして大量生産だけに頼るプレイングをしている大将軍使いを見かけるが、あれはよろしくない。敵が攻めてこないのなら大量生産を打ってはいけないのだろうと私は考えている。もちろん、士気を溜めるとか、キー計略持ちが撤退しているなどの事情があるから攻めてこないのであるが、士気を9溜めることが出来れば普通に復活カウントをこなし、大量生産を打つことなしに繰り出すことができていることを意味し、大量生産による速度アップは捨てても敵の主力をごっそり撤退に追い込んだり連環の連計でずっと足止めしたりして攻城チャンスを増やすことも可能なのだ。


 誉れ高き張勲大将軍は、その存在そのものが挑発のようなものである。敵が超絶強化したらだいたい張勲に向かってくるし、ダメージ計略は概ね張勲を狙ってくる。人気者はつらいのである。それゆえ、立ち回りとして張勲が死んでいい瞬間というのが存在する。


・ 士気8以上溜まった状態で大量生産を打ち、C許攸とC費禕がしっかり両サイドを走っているとき
・ 兵法が再起の法で、まだ使ってないとき
・ 敵に弓兵が少なく槍兵が主力で、敵陣の守備が少ないとき
・ 敵が3枚あるいは4枚で、主力の騎兵がオーラ中で士気が3あってC陳親子で迎撃死させられるとき


 張勲を意識的に死なせるときとは、基本、相手主力を道連れにする計略が確定するときであり、攻城兵4枚に対し敵の妨害が3枚以下となるのが確定した状況を指す。立ち回りは主にこれを狙うことになるが、張勲という高貴なエサは何気に武力5しかなくてエサのつもりが戦線崩壊の引き金にならないよう留意されたい。


 また、原則として敵陣で全体号令を使わせるような立ち回りをするのがベストなんであるが、速度上昇が伴う号令は特にヤバい。C陳親子で主力を沈められることなどまずないので、大人しく大将軍は避難しておき大量生産に備えるほかない。


【防戦について】


 敵が自城に張り付かれる前に、UC田豊の水計か、C許攸とC費禕による連環の連計を狙えればベストなのだが、我らが大将軍デッキにとってそのような好ましい状況は1ゲームに1回も来ないと思って差し支えない。というか、大将軍が落ちているときは常に防戦であって、UC黄月英でいいからはやく復活してくれと祈る力と我慢する心が試される。


 攻城兵は堅いというイメージからか、防戦しやすいと思われがちなのだが、相手が槍兵でも一枚だけで妨害していると横に移動されて振り切って攻城されることになる。なので、二枚出せ。二枚出せなければ自城門アナル方向には振り切られないように出せ。あと、攻城兵は遅漏なので少し早めに出さないと間に合わない。というか、びっくりするほど出が遅い。


 C逢紀の自爆は脳筋攻城やマウント槍兵対策の切り札的存在である。外すと死ぬほど痛い。未来あるアナル建設の補助のためにも細心の注意を払われたい。知力5でも、潜り乱戦など駆使しながら多少でも削って味方の復帰を待ちつつ自爆のタイミングを待ちたい。C陳親子の挑発も馬マウントを剥がす際に大変役立つが、だいたいそのまま轢き殺されるのでよろしくお願い申し上げます。


【戦線維持と士気負け状況】


 士気負けで大量生産を叩き、相手に号令などで対処された場合、無理に攻城兵を敵陣まで押し込まないよう気をつけなければならない。


 また、上級者になってくると攻城兵4個のうち、2個だけ壊して張勲狙いに来る場合があり、こうなるといったん城内に逃げ帰るしか方法がなくなる。といって、苦し紛れにC陳親子が挑発してしまうと、肝心の大量生産をするための士気が枯渇してしまう。


 したがって、ギャンビットからゲーム終了までの士気25個のうち、大量生産一回につきどれだけのカウント数を稼ぐことができるかで他に回せる士気が変わってくる。無論、うまく敵を剥がせば一発入るときは躊躇なく計略ボタンを叩かなければならないが、99カウントをフルに戦って大量生産を叩く回数は、勝ちゲームが4回に対して負け試合は平均5.5回と叩くほど負けが込む計算になる。全滅して押し込まれているから大量生産を叩く、勝っているから大量生産をしなくていいという逆説も成立するわけだが。


 ただ、大将軍デッキ40回程度のプレイデータを分析するに、撃破件数は圧倒的にC陳親子で、次いで大将軍とC逢紀で、カウンターで狙うUC田豊が活躍するゲーム、すなわちUC田豊に計略行使があって撃破しているゲームの勝率はわずか二割に過ぎない。大計略に頼る立ち回りは負け試合ということである。


 しかし… プレイデータ見ながら言うのもなんだが、いったいこのデッキでどうやって私は勝ち進んできたんだろう…

Continue reading "大将軍アナル建設の研究" »

« June 2007 | Main | August 2007 »

メルマガ

  • メルマガ広告
    やまもといちろうによる産業裏事情、時事解説メルマガの決定版!ご登録はこちら→→「人間迷路」
    夜間飛行
    BLOGOS メルマガ

漆黒と灯火バナー

  • 漆黒と灯火バナー
    真っ暗な未来を見据えて一歩を踏み出そうとする人たちが集まり、複数の眼で先を見通すための灯火を点し、未来を拓いていくためのサロン、経営情報グループ「漆黒と灯火」。モデレーターは山本一郎。詳細はこちら→→「漆黒と灯火」

プロフィール

  • Profile

    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

My Photo
無料ブログはココログ