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2007.06.03

GIGAZINEさんは商売としてアクセスを集める文章を起草しているわけで…

 何か話が飛んでいってしまって、なんだかなと思っていたら、またbewaadのwebmaster氏が釣りを楽しんでおられる状況であります。


 まず、整理すると、たけくまさんのところで話が出た著作権の非親告罪化の話が発端であります。もちろん、いろんな絡みはあるものの、現段階では単なる杞憂、というかガセネタの範疇です。三十年後とか遠い将来のことは分からんけど。


http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_b72f.html


 内容的にも、牧歌的な政府不信というか、警察不信みたいなものが漠然と中核を占めているだけであって、当然のことながら同人業界がどうという話は本件の主眼なわけもなく、モノの判断がつかない馬鹿が煽られる良くあるタイプのネット芸術が織り成す一風景で終わるのかな、と思っていました。


 その後、GIGAZINEさん登場。


http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070602_annual_reform_request/


 ネタとしては、上記の微妙ネタに「年次改革要望書」を組み合わせて陰謀論に仕上げていきます。えー、著作権の非親告罪化の議論自体はアメリカ政府が日本に対して出している年次改革要望書が出る前から議論されておったわけですし、陰謀論というよりはこれもガセネタの範疇ではないかと。


 そもそも、違法コピーなどの海賊版対策や、野放図になっている違法業態が最終的に暴力団などの資金源になっているケースが多く、そんなものアメリカに何か言われなくても対応しようとするのは当然のことです。海賊版出された業者がいちいち告訴すんのかよ、自社ソフトがP2Pでばら撒かれたらどうすんの、その拠点でネットカフェが使われたとき犯人摘発できないじゃん、などなど、当たり前のことをやろうとしているだけで。


 中国の海賊版をどうにかしろ、という前に、自分の国の海賊版さえまともに摘発できないのでは恥ずかしいわけですね。年次改革要望書なんざ率直に言えば大きなお世話。


 このGIGAZINEさんのエントリーに対応する形で、bewaadのwebmaster氏が”陰謀論と想像力の欠如”というテーゼを提示するわけですが。


http://bewaad.com/2007/06/03/144/


 これについては言うまでもないです。アメリカ政府の陰謀(というか要求なんだが)に屈した日本政府、という見え方が、一定の正義に見える以上、それを読んで煽られる馬鹿が出る。別にそれはいいんですけど、bewaadのwebmaster氏が立場が違うはずの矛盾した陰謀論の同居にまで言及しているほど考えて書いているようには思えないのです。


 同様に、finalvent爺がまた遠巻きな発言をして以下。


http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20070603/1180846028


 要するに、宮沢政権以降の日米構造協議の話を、GIGAZINEさんが書いてしまった微妙なネタごときでbewaadのwebmaster氏が延々と議論させられるほど、対等な知識レベルにないだろうという意味で理解しました。


 いわゆる炎上系とは別に、ネットの議論系においても書き手の立場や知識レベルに応じたクラスターに分裂していっている状況にある。2ちゃんねるのスレ未満のクオリティの議論をするサイトが出て、しかもそこが一定のPVを稼いでいたりすると結局それに煽られる馬鹿が出ていつの間にかネット内でその微妙なネタが事実として定着しちゃうジレンマがあるのだろうと。


 もちろん、bewaadのwebmaster氏に限らず、私だってほかの書き手だって立場がある以上ポジショントークはするでしょうし、本当に思っていることはなかなか書かないでしょう。でも、ネットでの議論もコミュニケーションの一種なのだから、そのあり方については考えていかなければならない。


 そのうえで、過去にアルファブロガー関連の議論で、率直にGIGAZINEさんが「アルファブロガーになるためには何をすればいいのか」というエントリーを書いていて、これはなるほどなと思える内容です。


http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070508_alphablogger/


 アルファブロガーだろうがそうでなかろうが、個人または企業が開設したサイトで商売をするなというわけではなく、むしろそれが何かの収入になるのであればリスクを取って頑張っていけばいいだろうと思います。


 ただし、4の「来たるべき注目される時、すなわち「運」が向いてくるまで上記3つを行い続ける」というのはいかにも甘い。運ってのは、上にだけ向くとは限らないのですよ(経験上)。


 GIGAZINEさんは法人でやっているのだし、広告代理店を通じてバナー枠を数百万で売ること自体が良いとか悪いとかではありません。


 ただ、広告、という観点で言うならば、読者や界隈との良好なコミュニケーションを取る目的も別であるのでありまして、「そんな微妙記事書いてるサイトで数百万取る仕事してんのか、雑誌の広告営業じゃないのだから」などと変なクレームが入ってセプテーニさんなどが迷惑しないようにされたほうが良いと思います。PV保証してたりすると大変なのかもしれませんが、あまりに無茶苦茶だと勿体ないので、著作権みたいな国内ネタを反米路線で煽るのは勘弁してください。


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Comments

『著作権の非親告罪化問題』は、こちらも参照↓
『愛・蔵太の少し調べて書く日記:■[ネタ]著作権の非親告罪化問題で
「知的創造サイクル専門調査会」の「中山信弘委員」を
応援してみようかと思った。』
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20070528/chosaku

難点を言えば、松永英明氏の『絵文録ことのは』を、
注釈を入れずにリンクしてることですかねぇ…
(ひょっとして、『稚拙な印象操作を駆使する記事には、「一次情報」に当たることが重要』てのは、ある意味、皮肉?
嘘をそうと見抜けない人間には、よくわからん…)

たけくまさんは、『サルまん2.0』の前宣伝ぽいですなぁ(笑)

たけくまエントリーは壮大な前フリに過ぎなかったということか

 馬鹿ばっか。馬鹿な私には到底理解できまへん。

まだ雑誌でガセネタ撒いてる方がファンタジーに世界モデルの強度があった。所詮己の本業と関係ない暇つぶしメディアは100円ショップ同様に安かろう悪かろうで全然OKという訳なのだろうか。

最近思うのはネットにライフハックだかなんたらハックが出回るたびにそのメディアの価値が著しく下がってるということだ。
仕事してる人間にとってソコに書かれてることは何の役にも立たないガセ情報なのは明らかなわけで、一体誰の利益になるのかさっぱり分からない。自称デザイナーがロサンゼルスと称して池袋に居てもプーはプーでしかないんだぜ?マンコもみたことない童貞が書くHow to SEX みたいなもんだわな。

そんな信用のフリーライダーは指差して蹴り上げた方がいいと思うんだ。

何で今頃、非親告罪化の話?と思ったら、『サルまん2.0』の前宣伝ですか。注目を集めて、タイミング的にはよかったね、って感じですね。それにしても、漫画家の宣伝に釣られた朝日は...

たけくま氏がそんなに器用ならスクール水着着てプロモーションなんかしないで済むだろ。
どっかの利害関係者のソースロンダリングに利用されたんだよ。
朝日の記者はその利害関係者の末端なんだろ。

この手の話は陰謀論に陥りやすいからね

引っ張りすぎワロタ

鼻毛ライダーのコメントはまだ?

戯画人のアレは年次改革要望書という単語が出てきた時点でおなかいっぱいでした。

さるまん2.0告知、ではなく竹熊どんがまた著作権侵害非親告罪化の釣りエントリあげてるんだけど。
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_9137.html

ちゃんと「米帝陰謀論」も押さえてます。

>そもそも非親告罪化を含む著作権法の見直しは、アメリカの要望が始まりであるようで、

>これはあくまでアメリカの「要望」にすぎませんが、かつてアメリカの強い「要望」で「郵政の民営化」が要望書に盛り込まれ、

>要望書をいろいろ読むと、これって内政干渉なんじゃないかと思われるほど強い内容ですが、

もちろん本当にちゃんと要望書の内容を読んでいるんだろう。そう信じる。というより自分広報ですか。戯画人さん同様に竹熊どんも一線超えつつあるのかね。なにこのフンコロガシたち。

そもそもネットで騒ぎ立てることが
リアルワールドに対して如何程有効なの?

ガチでたけくまさんはロック

竹熊さんに関していうなら、釣り針としてはもう一度使ってしまったわけで、今更釣りエントリしても影響力はあまりないだろう

今度は「内政干渉」がキーワードか。なんだか、アメリカ政府に対して「人権問題は内政干渉」と叫ぶ中国政府みたいだな。今回の件は、著作権関係の取り締まり強化で自国の業者が打撃を受ける中国政府、親中派の朝日新聞、自著を宣伝したい竹熊氏の3者が悪の枢軸(笑)を形成して、表現の自由を名目にネット上でのロビー活動を展開したということか。あくまで想像ですけどね。来年あたり、文化交流をお題目に中国政府から招待されて、嬉々として北京五輪のルポ漫画などを書くT先生の姿を想像してしまいました。貧困にあえぐ農村やチベットの人権抑圧は完全スルーですか、そうですか。

カレーライスを出したら、カレーは二日ぐらい寝かせるのがうまいと言い出して、寝かしたカレーを温めて出したみたいなエントリーですね。

 寝かせたカレーが旨いわけがないんだよね。
 2日掛けてじっくり煮込んだカレーが、旨いの。

 竹熊大明神さんとか昔から今までタダの一度もこれっぽっちもまったく全然当然のように売れたことないけど延々仕事にしがみついて居残ってるから今さらのように脚光浴びられる可能性が若い頃に比べて若干増してるかもしれないと思わせがちな人なんだから今くらい皆で盛大に祝ってあげてもいいじゃない?
 普通は前途見切って足抜けしますよ。ねぇ? なんで生きてんの? って感じ?

後出しでメタ視点で切れば頭良さそうに見えるし

なんか特定の奴が必死にギガジン支持してて泣ける

ギガジンのことはまあどおでもいいけど。
たけくまさんのような人が騒ぐのは大事なプロセスだと思った。

バレなきゃイイと言って悪事をする人はそういう自覚があるんだろ?
バレたらどうなるか覚悟は出来てるんだよな?
俺はバレたら困るので最初から悪いことはやりません

隊長の書いているとおり30年後のことを考えて初手から動いてんだよ。
鼻先の札束で動いてないんですよ。

竹熊ってエンターテイナーだな

朝日(土曜のBe)の非親告罪化を扱った記事が共謀罪との組み合わせがど~のこ~の話にしていた件について。

いつもの反共謀罪キャンペーンなんじゃね?

 考えてみれば反戦ビラまきでの逮捕だって相手が苦情を言っても何度も何度も入ってきてやっと逮捕だもんな。
 逮捕しようと思えば最初の一回で逮捕できるわけだし。

 怪しい連中に対してだってこのような腰の重さがあるのに、ネットや作品の表現で即逮捕なんて軽やかなフットワークを披露するわけないよな。

程度の興行は許されてるだけ寛容ってか。

年次改革要望書の話が出てきただけで、反米とか陰謀論とか言い出す人達は、いったいどういうポジションの人なのでしょうね

>いったいどういうポジションの人
知能が不足した人達じゃないスか

ダウンロード違法化決定しましたね。
来春には法案が提出されるらしいです。

アメリカの年次改革要望書は陰謀論ではなく単なる内政干渉の一種ですよ。
アメリカ資本が日本で利益を上げるための要望です。グローバル資本主義ではなくアメリカの傲慢。

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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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